ソフトバンク先勝ダ!V打内川「あと2つ勝つけんの!」

[ 2011年11月4日 06:00 ]

<ソ・西>3回2死一、三塁、2点適時三塁打を放った内川はガッツポーズ

パ・リーグCSファイナルステージ第1戦 ソフトバンク4-2西武

(11月3日 ヤフーD)
 投打ガッチリ、先勝ダ!パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが3日、開幕した。リーグ覇者のソフトバンクは3回、2死一、三塁から内川聖一外野手(29)が先制の右越え三塁打。先発・和田毅投手(30)も7回4安打1失点の好投でチームに白星を運んできた。これでアドバンテージの1勝を含め2勝。4日の第3戦に勝てば、日本シリーズ進出へ一気に王手をかける。

 勝利のお立ち台。内川はお約束の大分弁で「あと2つ勝つけんの!」と絶叫した。最後はアントニオ猪木ばりに「1、2、3、ダーッ!」。本拠地のスタンドからは、白星を祝うかのように無数の白い風船が舞った。CSでの初戦白星は7年ぶり。演出したのは、やはりこの男。内川だった。

 「3度チャンスをつぶすと嫌な雰囲気になる。絶対に打ってやろうと思っていた」。3回2死一、三塁。得意の右打ちで、帆足の134キロ直球を捉えた。先制の2点三塁打。三塁ベースに到達すると右手で1度、さらに両手でガッツポーズをつくった。バントミスなどで初回、2回と無死二塁の好機を逃して無得点。重苦しいムードを一振りで振り払い、6回にも追加点の口火となる左翼線二塁打を放った。

 CS独特のしびれるような緊張感。誰より勝利に飢えていた男が、心の底から求めていたものだった。低迷が続いていた横浜からFA移籍してきた内川にとって、初めての短期決戦。未体験の戦いを前に「自分に期待が持てる状態」と、きっちり照準を合わせた。フェニックスリーグ参加中には日本ハム―西武のファーストS(札幌ドーム)をテレビ観戦。画面を通じて伝わる熱気を感じ、気持ちを高めた。

 ちょうど1年前。内川は奄美大島での横浜の秋季キャンプに参加していた。スタンドに横浜ファンの「内川さん残って!」というメッセージが掲げられたが、後ろ髪引かれる思いを振り払って移籍を決意。勝利の喜びを味わいたいからこその決断だった。「CSは特別な感じ。こういう戦いの中にいられることを幸せに思う。(CSで勝ち抜いて)優勝を輝かせたい」。秋山監督も「先に点が取れたのが大きかった」と称えた。チームはプレーオフを含め、CSは過去6度全て敗退。負の歴史に、内川が終止符を打つ。

 ≪相性のよさ発揮≫内川(ソ)が3回に先制の2点三塁打。帆足(西)とは今季レギュラーシーズンで6打数4安打(打率・667)、横浜時代から通算で19打数9安打(・474)と攻略。短期決戦でも相性の良さを発揮した。また今季の内川は30試合に欠場しながら勝利打点は中島(西)と並ぶパ最多タイの16度。勝負どころでの強さもレギュラーシーズン同様だった。なおプレーオフ、CSでその年の首位打者がV打をマークしたのは81年第4戦の落合(ロ)以来30年ぶり2人目だ。

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