古市憲寿氏 伝統行事「うさぎ追い」中止の発表に「例えば着ぐるみ…中止でなく時代に合わせたやり方が」

[ 2023年2月23日 11:59 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(37)が23日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。熊本県産山村の伝統行事「うさぎ追い」について、インターネット上などで賛否の声が上がっていた問題で、村が来年度の開催中止を発表したことに言及した。

 産山村では、11日にコロナ禍で中止されていた「大草原のうさぎ追い」を3年ぶりに開催。竹の棒を手にした参加者たちが草原で声を上げながら野ウサギを追い込み、捕まえたウサギに名前を付けて草原に戻した。このウサギ追いは、1940年代には阿蘇郡地方の学校行事として定着していたとされ、冬山を駆け回り、鶏ご飯を食べるのが子供たちの楽しみだったという。1996年以降は学校行事から産山村が主催する行事となっていた。行事の様子は、村のホームページなどで発信されたが、ネット上では、男性がウサギの足をつかんで持ち上げている写真などが拡散され「ただの虐待」「時代錯誤」や「伝統行事は守るべき」といった賛否の声が上がった。これを受け、村は22日に来年度の中止を発表した。

 古市氏は「昔って害獣対策っていう意味もあって、ウサギって農作物荒らしてましたから害獣対策っていう意味と、食糧確保っていう意味もあって、ウサギ追いとかウサギ狩りって全国で見られたんですけど、時代とともにどんどんなくなってきている。でも中止っていう判断以外にいろいろ方法はあるなって思ってて、例えば今でも岩手の遠野高校なんかだとウサギ狩りをやっているんですけど、生徒が着ぐるみを着てウサギ側と人間側になって、ある種のレクレーションにしたりとか、なにかただの中止じゃなくて時代に合わせたやり方があるんじゃないかなという気もしますね」と自身の考えを話した。

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2023年2月23日のニュース