巨人・中田 V消滅回被弾!3戦連発、決勝の22号「ここまできたら、がむしゃらに」

[ 2022年9月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2阪神 ( 2022年9月17日    東洋D )

<巨・神>6回、勝ち越しソロを放ちベンチに向かって吠える中田(撮影・光山 貴大)
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 難敵を粉砕する貫禄の一発だ。バックスクリーン左へ伸びていく打球を、巨人・中田は「確信歩き」で見つめ、雄叫びを上げてバットを放り投げた。

 「今まで考えて打てていなかったので、今日は割り切って、自分のスイングをしようということだけでした」

 1―1の6回1死。西勇から決勝の22号ソロ。今季2度目の3試合連発だった。昨年8月の巨人移籍後、この日の第1打席まで右腕には11打数無安打。チームも4回まで今季計28イニング連続で無得点だった。29イニング目だった5回に吉川の適時二塁打で今季初得点。6回の中田の一発に続き、2死からポランコも右翼席へ特大の22号ソロを放った。

 デーゲームで首位・ヤクルトが引き分け、勝たなければ優勝の可能性が完全消滅する一戦だった。正念場の9月。チームの7勝中、中田のV打は4度目となった。原監督も「頼もしい限り」と目尻を下げる活躍。中田は「今、意識しているのは打席の中で自分のスイングをする。ただそれだけ」と慢心はない。

 日本ハム時代に不動の4番として初めて優勝に貢献した12年。3番は、13日に今季限りでの引退を表明した糸井だった。この日は試合前に打撃ケージの裏で談笑。敬愛する先輩の最後となる伝統の一戦で、恩返しの一発を贈った。

 3連勝で、CS圏内の3位・阪神に0・5ゲーム差と迫った。「ここまできたら、がむしゃらにやるしかない。いい意味で荒々しく、自分のスタイルを貫ければいい」。今こそ、底力を見せる時だ。 (花里 雄太)

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2022年9月18日のニュース