日本ハム・ヒルマン元監督が太鼓判 新庄監督は「いい監督になる」レジェンド始球式で登場

[ 2022年9月18日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5―4ロッテ ( 2022年9月17日    札幌D )

<日・ロ>試合前に行われたファイターズレジェンドメモリアルピッチセレモニーで投球するヒルマン元監督(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 日本ハムで06年の日本一、07年のパ・リーグ連覇を達成したトレイ・ヒルマン元監督(59)が17日のロッテ戦前、北海道移転後の初代指揮官として「レジェンドメモリアルピッチセレモニー」に登場した。04~06年の3年間をともに戦った当時の中堅手、新庄剛志監督(50)と語り合い、来季飛躍への太鼓判を押した。

 懐かしい光景がヒルマン氏の目前に広がった。北海道日本ハムの初代ユニホームを着た教え子たちが守備位置へ。その中心のマウンドに立ったヒルマン氏は、マイクを手に声を上げた。「ホッカイドウノミナサンハ、セカイデイチバンデス」――。07年リーグ制覇時の名ゼリフ。満員の観客席が沸いた。

 03年からの5年間で日本一1度、リーグ優勝2度を経験。06年は前年5位から頂点に輝き、ヒルマン氏は「素晴らしい仲間たちと勝ち取った一年は忘れられない」と振り返った。決していい年ばかりではなかった。就任1年目の03年も5位。苦しい時を経験していたからこそ、同じ境遇に立つ新庄監督に伝えたいことがあった。

 試合前、グラウンドを見渡せる「ビッグボスステージ」で行われた「新旧監督対談」。ヒルマン氏は「就任1年目は強くないチームで、今のこの状態と似ていた」と言葉を掛けた。そして「野球にとって大事なのは投手、守備、打撃の順だ」と。守り勝つ野球を掲げる新庄監督も「それは間違いないですね」と共鳴した。極め付きのアドバイスは「ベースボールを楽しむことが全てだ」。新庄監督は「それは俺、できてると思う」と笑った。

 ヒルマン氏は報道陣への取材対応で、大きな期待を口にした。

 「彼は卑屈になることも、落ち込むことも、怒ることも、言い訳をすることもなく、今の成績に泣き言みたいなことは一切なかった。このチームはいつか勝てるようになると信じて指揮を執っている。いい監督になると思います」

 応援するファンにも「慌ててページを開かずに一ページ一ページ、本を開いていくという気持ちを持って、みんなでチームを成長させてほしい。必ずいいチームになる」と言った。第2の黄金時代が来ると、名将は信じている。(清藤 駿太)

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月18日のニュース