ソフトB小休止　藤本監督「か、ん、ぱ、い、デス！」また由伸にやられた…オリに2年連続負け越し

パ・リーグ   ソフトバンク0―2オリックス （ 2022年9月17日    京セラD ）

＜オ・ソ＞9回2死、三振に倒れる柳田（撮影・岸　良祐）
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　小休止…。ソフトバンクは17日、2位のオリックスに0―2で敗れ連勝は6で止まった。相手先発、山本の前に打線が沈黙し4安打で今季16度目の零敗。オリックス戦は2年連続の負け越し。2戦連発中だった柳田悠岐外野手（33）も無安打に抑えられた。先発の板東湧梧投手（26）は自己最長の8回を投げ4安打2失点と奮投も3敗目。ゲーム差は2に接近し、優勝マジックは9のまま。負けられない18日の第2Rは千賀滉大投手（29）が先発する。

　双六（すごろく）でいうところの“1回休み”がオリックスの山本で入れられた。11連戦の初戦に黒星、そして6連勝後のカード頭に黒星。相手はいずれも山本だ。藤本監督は囲み取材に登場すると一文字、一文字に間を開けて自ら切り出した。「か、ん、ぱ、い、デス！」。名俳優のように演じた。

　オリックスと同じ4安打するも今季16度目の零敗。あっさりと料理されて球界屈指の剛腕に京セラドームでは初完封を食らった。試合時間は今季最短より2分だけ長い2時間23分。「コースにビシバシ来とったし、チャンスもつくれんかったし。甲斐君のバント失敗。（好機は）あの1回だけやった」。大阪弁で悔やんだ。

　0―1の3回先頭で柳町が中前打。続く甲斐は高め直球をバントするも強めのゴロは山本の正面。最悪の併殺となった。痛かった。振り返れば、ここで同点に追い付くしか勝ち目はなかった。

　前日の楽天戦で2試合連続本塁打をマークした柳田もお手上げだった。初回2死三塁で155キロ直球に空振り三振など4の0で2三振。2回以降は、二塁も踏めなかった。打者31人で四球も1つだけ。4安打も長打ゼロ。崩すきっかけがなかった。

　これで、2年ぶりのリーグ制覇へのマジックは「9」のまま。オリックス戦も2試合を残して10勝13敗で2年連続負け越しが決まった。悔しさがこみ上げた指揮官は2度も「千賀」の名を出した。エースでやられたら、エースで出直す。連敗は許されない。

　「明日、千賀君が山本君のような投球をしてくれることを期待します。エースがいいピッチングをしたら打てない。明日は千賀君に期待しましょう」。最後まで冷静さを装った。（井上　満夫）