九国大付センバツ絶望的 楠城監督「みんなで立ち向かう野球じゃなかった」まさかの初戦敗退

[ 2022年9月18日 06:00 ]

秋季高校野球福岡大会3回戦   九州国際大付3―5北筑 ( 2022年9月17日    光陵グリーン )

<九州国際大付・北筑>5回のチャンスで遊飛に倒れる佐倉
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 今年の春夏甲子園に連続出場した九州国際大付(福岡)の来春選抜大会出場が絶望的になった。秋初戦の3回戦に登場し、北筑に3―5で敗れた。2年生BIG4の一角、佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗内野手(2年)は4番・一塁で先発。主将就任後、初の公式戦で5打数1安打だった。九州国際大付は今年の甲子園大会で春は8強、夏は16強に入っていた。

 九州国際大付の3季連続甲子園出場は限りなく厳しくなった。2点を追う9回2死一塁。一発なら同点の場面で佐倉は空振り三振。振り逃げを狙った一塁ベース付近で肩を落とした。センバツ出場が絶望的になる初戦敗退に楠城徹監督は「みんなで立ち向かう野球じゃなかった」と唇をかんだ。

 注目のスラッガー、佐倉は5打数1安打だった。2点を追う4回に先頭で右翼線へ強烈な安打を放ち二塁を狙ったが相手の好返球で憤死。5回は1死二、三塁のチャンスで遊飛に倒れた。夏の福岡大会優勝に貢献し、甲子園で背番号1を背負った池田悠舞(2年)は2回に先制を許すなど6回3失点。2番手の田端竜也(1年)が9回に勝ち越された。楠城監督は「自分がいいところを見せようと、佐倉も池田もなっていた」と指摘した。

 指揮官は夏の甲子園で8打数1安打だった佐倉を新チームの主将に指名。「甲子園の戦いが大きかったよね。自覚を持ってやれる子」と期待は大きい。来年の夏にやり返すために鍛錬の日々を過ごす。(杉浦 友樹)

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2022年9月18日のニュース