「東北の隠し玉」がスカウト陣に猛アピール　八戸学院大の最速154キロ右腕・松山晋也

北東北大学リーグ   八戸学院大　3―0　青森大 （ 2022年9月18日    雫石総合運動公園 ）

最速154キロの直球を武器にする松山（撮影・柳内　遼平）
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　10月20日のドラフトに向けてラストスパート。北東北大学リーグ戦の最終日が開催され、八戸学院大の最速154キロ右腕・松山晋也投手（4年）は青森中央学院大戦に先発し、4回を1安打無失点で勝利に導いた。150キロを2度計測した直球にスプリット、カットボールなどを織り交ぜて6三振を奪い「有終の美で飾れるように勝とうと思っていた」と大きく胸を張った。

　今春までは制球に苦しみ公式戦登板に乏しかった1メートル88、92キロの大型右腕。同校OBで18年のドラフト1位で巨人入りした高橋優貴、20年のドラフトで広島に3位指名された大道温貴らを育成した正村公弘（やすひろ）監督から、「下半身を使うこと」、「投げ込みを増やすこと」の課題に取り組み、一気に才能を開花させた。

　この日は高校野球や他の大学リーグ戦などが予定されていたが、2球団のスカウトが視察。巨人・円谷英俊スカウトは「制球がまとまってスピードも備えている。パワー系の中継ぎタイプです」と評した。公式戦ラスト登板で「みちのくの隠し玉」がアピールに成功した。（柳内　遼平）

　◇松山　晋也（まつやま・しんや）2000年（平12）6月23日生まれ、青森県上北郡七戸町出身の22歳。天間西小2年から「天間西ジャイアンツ」で野球を始める。天間舘中では軟式野球部に所属。野辺地西では甲子園出場なし。50メートル走6秒1。遠投123メートル。憧れの選手はヤンキースなどで活躍した黒田博樹。1メートル88、92キロ。右投げ右打ち。