08年夏の甲子園V「大阪桐蔭史上最高の投手」福島由登 優勝投手の苦悩「試合に全然集中できない状態に」

[ 2022年9月18日 22:10 ]

2008年、夏の甲子園で松坂大輔以来の決勝戦完封で大阪桐蔭を優勝に導いた福島
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 2008年の夏の甲子園で大阪桐蔭のエースとして優勝投手となった福島由登(32)が18日放送のTBS「THEプラチナリスト」(後9・00)にVTR出演し、甲子園優勝投手としての苦悩を明かした。

 【夏の甲子園優勝投手!歴代30人の人生を追跡】の企画で、08年に横浜・松坂大輔以来の決勝完封勝利の快挙で大阪桐蔭を優勝に導いた福島がVTR出演。「大阪桐蔭史上最高の投手」と言われた福島は卒業後に青学大へ進学。そこで「起きようと思って寝返り打ったら肩に激痛が走って。もん絶するぐらいうずくまった」と3年生の時に肩を故障してしまった。

 ドラフト指名はなく卒業後は社会人の強豪・Hondaへ。「社会人は2年経つとプロへ行ける権利があるので、その2年で絶対にプロに行くぞという気持ちで」とプロ入りを目指して奮闘した。

 だが「甲子園優勝投手として抑えて当たり前じゃないですけど。そういうプレッシャーを自分でかけてしまって、試合に全然集中できない状態になってしまった」と振り返った。社会人2年目を終えてドラフト指名はなく「3年目のドラフト会議が終わったときに、もうプロは完全に諦めた」と子供の頃からの夢を諦めたことを告白した。

 現在もHondaで主将としてプレーをしている福島は、20年に都市対抗優勝へと導いた。「甲子園の時も優勝してうれしかったんですけど、都市対抗優勝した時の方が会社の方であったり、家族や地域の方々にもとても喜んでもらえたのですごくうれしい思いがある」と充実した表情で語った。

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