巨人・桑田コーチ「復帰1年目としては上出来」と山崎伊を労う 今季ラスト登板の可能性も

[ 2022年9月18日 18:25 ]

セ・リーグ   巨人1―3DeNA ( 2022年9月18日    東京D )

<巨・D>5回、ピンチで楠本から三振を奪い、ほえる山崎伊(撮影・光山 貴大)
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 巨人はDeNAに敗れ、連勝が3でストップ。9試合を残して今季優勝の可能性が完全消滅した。2年連続でのV逸となる。また、この敗戦で自力でのCS進出が3度目の消滅となったが、阪神―ヤクルト戦(甲子園)の結果次第で復活の可能性がある。

 プロ6勝目を目指して中10日で先発マウンドに上がった2年目右腕・山崎伊が走者を出しながらも粘りの投球を見せ、5回まで無失点の好投。だが、打線も相手先発右腕・大貫に5回まで無得点に抑えられた。山崎伊は0―0で迎えた6回に佐野、牧、宮崎に3連打されて先制を許すと、ソトに四球でなおも無死満塁。続く嶺井を初球でゴロに打ち取ったが、一塁線への打球を自ら処理して痛恨のファンブル。2点目を失うと、ここで降板となった。1―2で迎えた9回にはイニングまたぎとなった5番手右腕・平内が失点している。

 桑田真澄投手チーフコーチ(54)との一問一答は以下の通り。

 ――山崎伊は5回まで粘った。振り返って。

 「立ち上がりが苦手にしていたので心配していたんですけど、走者を出しながらもうまく抑えてくれたので、その後、リズムに乗って5回までいけたんじゃないかなと思います。6回は一生懸命粘ろうとしていたんですけどね、最後は投手へのゴロのところを焦って、そこでいっぱいいっぱいだったかなあ、と思いましたね」

 ――宮崎へも追い込んでからスライダーが甘く入ったりとか。疲れなどか。

 「きょうカット(ボール)は非常に良かったので、カットで抑えていって、最後はカットで宮崎にやられたというところですね。戦略としては途中からカットボールを主体で投げていたんだけど、途中からスライダー、カーブに切り替えていこうかと話していたんですけど、切り替える前につかまってしまったという感じですね」

 ――残り9試合。これが最後の登板か。

 「そうですね、この後ちょっとみんなでミーティングをして決めようと思います」

 ――手術明けで実質1年目のシーズン。目標に100イニングを掲げていたが、どう評価するか。

 「勝ち星は7勝という勝ち星も目標にしていたんですけど、5勝できたのはすごく評価できると思いますし、100イニング、ファームでも10イニングぐらい投げているので、100ちょっと投げることができたので、非常に、復帰1年目としては上出来といいますか、本当によくやったなと、そういうシーズンだったと思います。あとはもう1試合あるか、きょうでこれで終わりかはまだ分からないですけれど、1年間よくやってくれたなと思います」

 ――菅野への期待は。

 「状態は良く、ここ何試合かずっといいので、あすも期待しています。いい投球をしてくれると信じています」

 ――投手ゴロの処理を焦って、とあった。投手の守備も重要か。

 「そうですね。1―5(バントからの投手→三塁で二塁走者を刺した3回の場面)のプレーもきっちり決めましたし、(山崎)伊織じゃなくて平内も投ゴロをしっかりゲッツー取れましたしね。こう、緩い打球ほど走者が気になって早く投げないといけないというのが頭をよぎるんですよね。それでミスが多くなってしまうんですけど、あの辺も練習の時から想定してやっているんですが、試合で出てしまったということでしょうね。まだまだ、彼も守備は上手ですけど、きょうのプレーを忘れないように、もっともっと上を目指していい投手になってもらいたいなと思います」

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2022年9月18日のニュース