【データで見る村上と王】殊勲本塁打では村上が王を上回る 第5打席以降に強さ発揮 

[ 2022年9月13日 22:00 ]

セ・リーグ   ヤクルト7─9巨人 ( 2022年9月13日    神宮 )

巨人・王貞治(左)、ヤクルト・村上宗隆
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)は13日の巨人戦(神宮)で2本塁打を放ち、歴代日本選手最多となる1964年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだ。二人の本塁打のデータを比較すると、それぞれの特色が浮かび上がってくる。

 【ホーム、ビジター別】
ホーム=王32本、村上22本
ビジター=王23本、村上33本

 王はホームの後楽園球場(65試合)で32本塁打したが、村上は 神宮球場(61試合)で22本塁打。逆にビジターでは王の23本に対して、33本を記録するなど、真逆の結果となっている。

 【カウント別】
0ストライク=王13本、村上21本
1ストライク=王29本、村上19本
2ストライク=王13本、村上15本

 王は1ストライクからの本塁打が飛びぬけているが、村上はどのストライクカウントからも打っているのが分かる。

 【打席別】
第1打席=王11本、村上8本
第2打席=王14本、村上11本
第3打席=王14本、村上13本
第4打席=14本、村上13本
第5打席以降=2本、村上10本

 特筆すべきは第5打席以降の本塁打。王は第5打席以降は51打席あったのに対して2本塁打。村上は第5打席以降は50打席で10本塁打している。

 【殊勲本塁打】
先制弾=王11本、村上9本
同点弾=王4本、村上5本
勝越弾=王5本、村上6本
逆転弾=王0本、村上4本
サヨナラ=王0本、村上1本

 殊勲本塁打の合計では王の20本に対して、村上は25本。主に3番打者だった王は先制弾の数では上回るが、逆転弾やサヨナラ弾などの劇的な一発は村上の方が上回っている。

【打球方向別】
左翼=王3本、村上9本
左中=王─、村上9本
中堅=王3本、村上13本
右中=王─、村上8本
右翼=王49本、村上16本

 王の1964年は左中間、右中間の区分けがないが、右翼への本塁打が55本中49本。村上は右翼への本塁打は右中間も含めても24本しかない。「球場を45度しか使わなかった王」に対し、「広角」に打ち分けた村上という特色が出ている。

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