西武 痛かったバスターエンドラン失敗 猛追の6回 無死一、二塁が2死三塁に 反撃及ばずソフトに惜敗

[ 2022年9月13日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―7ソフトバンク ( 2022年9月12日    ペイペイD )

<ソ・西>6回、柘植がバスターに失敗し併殺打に倒れる。投手・東浜(撮影・岡田 丈靖)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】0ゲーム差で迎えた首位攻防戦。西武はバスターエンドランの失敗が反撃の流れを断った。難しい瞬時の判断だが、要因は打つべき球を打たず、手を出すべきではない球を打ったことだった。

 6回に山川の2ランで3―5とし、なお無死一、二塁で柘植。サインは犠打で「内野手が前にチャージしてきたら打て」の条件付きだった。

 1ボールから東浜の2球目は高めの甘い直球で一塁手の正木も猛チャージしてきた。打ってもよかったが、バントを試みてファウルとなった。3球目。再び前進した正木の姿を見てバスターを決断も、低めの直球を打った。見逃せばボールのコースで遊ゴロ併殺。辻監督は「中途半端な低めの球だとああいうふうに引っかかる。バスターするのは難しい。しっかりと練習からやらないといけないし。プレッシャーかけてくるのは分かっているから、見極めれば2ボール1ストライクになる」と振り返った。2死三塁となり、後続も凡退した。

 この場面でバスターをする際のセオリーはヒットゾーンが広がる一、二塁間を狙うこと。相手バッテリーも、そうさせないための配球を考える。その前の1球が高めのストライクゾーンだっただけに悔やまれる。辻監督は「するんだったらその前の真っすぐをファウルしたところを(バスターに)いってもよかった気がする。あの低めはバスターするのに難しい」。高度で難しいプレーではあるが、同回の分岐点となった。(神田 佑)

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2022年9月13日のニュース