阪神・矢野監督 引退発表の糸井に「なんとか嘉男にいい舞台をつくれるように頑張っていきたい」

[ 2022年9月13日 22:35 ]

セ・リーグ   阪神3―6広島 ( 2022年9月13日    甲子園 )

<神・広>敗戦に肩を落とす矢野監督(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神はクライマックスシリーズ進出を争う4位・広島との直接対決に敗れた。矢野監督は試合後、6戦連続で白星から遠ざかっている青柳について「それでも踏ん張って欲しいというのがね、今のヤギ(青柳)の立ち位置やし」と言及。また、今季限りでの現役引退を表明した糸井については「最後に一緒にやれる機会があるのでね。なんとか嘉男にいい舞台をつくれるように頑張っていきたい」と話した。

 以下は矢野監督の一問一答。

 ――青柳はエラーからの不運な失点で始まったが
 「まあまあね、それは…。それでも踏ん張って欲しいというのがね、今のヤギ(青柳)の立ち位置やし。自分の…まあその、ヤギはそんなふうに思ってないと思うけど、誰がどうしたからというよりも、やっぱり自分、自己責任っていうか、そういう考え方でアイツもやっていると思うし。他の点の取られ方も、フォアボールを先頭に出したりとか、粘り切れなかったっていうところをヤギ自身も反省してると思う」

 ――4回は中野の悪送球やもったいない部分も
 「まあまあ、やっぱり負けた要因というか原因って絶対あるんで。その前で言えば、ヤギも送りバントを決められていないとか。まあ、そのエラーとか、あの塁もね(中野)拓夢だって進ませていなかったら、そういうこともなかったと思うし。原因はいろいろあるんで。そこはしっかり見つめ直していくってところはね、終盤に来ても大事なことなんで。それをやっていきながら、やるしかないよね」

 ――苦しい登板が続いているが、本人が乗り越えていくしかない
 「まあね、順調に行ったところ、いかないところって、もちろんシーズンの中ではあると思うし。次投げてももう1回くらいでしょ。ヤギ自身も今日も強い思いで投げてくれたと思うけど、さらなる思いで投げてくれると思うので。まあそこは、個人の記録もあるし、チームのためにもがんばってくれたらと思います」

――攻撃は走者を貯めていただけに
 「まあそうやね。だから、そこで、早い回にもう1本どっかで出るっていうところが、ズルズルいってしまっている要因だと思うので。まあ、そこらへんかな」

 ――安打数は11本。欲しいのは長打
 「もちろん、長打もほしいけど、ここぞっていうところで打つのと、ある意味試合が展開的に行っているところの1本っていうのは、向こうのピッチャーだって気持ちの入り方って変わってくるので。そういうところで打てるようになっていかないとダメだし。そういう中身のある凡打であったり、ヒットヒットでつなげられないところでも選んでフォアボールとか。もちろん長打を打てればそんないいことはないけど、それって簡単にできることじゃないんで。もちろんそれは望んでいるけど。今のチームの野球っていうことを考えれば、そっちの方が大事と思う」

 ――チーム全体でホームランが少ない
 「いやそれは結果から言うたら、いろんな理由がなんぼでもどんどん出てくるし。ホームラン打てっていって打てるもんじゃないからね、そんなん。結果から踏まえたらいろんな原因っていうのはもちろん出てくるけど、今はその場その場で必死にやってるし。それはみなさんが振り返ったときにそうなってるだけなのでだと思います」

 ――糸井が現役引退を表明
 「まあね、うーん。やってこうなんて言うか、魅力のある選手というか。野球少年がそのまま大人になったような感じだったし、ずっと野球好きだったし、ずっとうまくなりたいというのを持ちながらやっていたし、膝ケガしてからもそういう思いを持ってアイツ自身も取り組んでいるのを見ていたし。超一流、第一線でやりながら最後のここ2年くらいはあいつの中ですごい我慢っていうのを覚えたというか経験して。偉そうに言うわけじゃないけど、人間嘉男としてね、すごいあいつの成長すごく出来た。第一線で活躍する姿をもちろん見てきたし、逆に最後の苦しい場面だからこそ、あいつがいろいろ耐えているとか、なんとか諦めず頑張ろうという姿を見れたのは俺もうれしかったし。ファンの皆さんも嘉男の魅力っていうのは、なんか振り幅っていうのがすごくあるから。言動にしてもやることにしても、そういうのが魅力になっているので。やっぱり俺らが同じチームで見ていても、そういう魅力っていうのは本当に大きな選手だったなと。いつまでも俺ら、野球やれたらいいけど、そういうわけにはいかないので。嘉男の決断っていうのは、嘉男自身もいろいろ考えながら出した結論と思うので。俺としては、最後に一緒にやれる機会があるのでね。なんとか嘉男にいい舞台を作れるように頑張っていきたいと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月13日のニュース