ヤクルト村上 記録ずくめの55号3ラン!王貞治の日本選手最多記録に並んだ 歴代最多12回目マルチ弾

[ 2022年9月13日 21:43 ]

セ・リーグ   ヤクルトー巨人 ( 2022年9月13日    神宮 )

<ヤ・巨24> 9回、大勢から55号となる3ランを放つ村上 (撮影・光山 貴大)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)は13日、巨人戦(神宮)に「4番・三塁」で先発出場。4回に54号ソロ、9回に55号3ランを放ち、ついに歴代日本選手最多1964年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打という偉大な記録に並んだ。さらに、今季の複数本塁打は12回目となり、85年バース(阪神)らの11回を抜き“日本新記録”を樹立した。

 史上最年少3冠王へ着実に歩み続ける村上は、第2打席で巨人先発の菅野から待望の54号本塁打をマーク。4回の先頭で、初球の高め直球を右翼スタンド上段にはじき返す、特大の一発を放った。菅野とは、これまで通算41打席の対決で、37打数8安打の打率・216で、本塁打なし。ノーアーチが続いていた“天敵”を攻略し、日本球界の“偉大なレジェンド”王貞治が残した大記録到達も目前に。日本選手として55本塁打という“歴史的記録”に王手をかけた。

 すると、9回2死一、二塁の第5打席。またしても、左翼スタンド上段へ特大の一発を放つと、村上はゆっくり“確信歩き”から走り出した。55号3ランで、1964年王貞治(巨人)以来58年ぶり日本選手2人目となる快挙を達成。シーズン55本塁打は2001年ローズ(近鉄)、2002年カブレラ(西武)の記録にも並び歴代2位タイ。2013年バレンティンの60発超えも現実味が帯びてきた。

 この一発で、村上はシーズン132打点に到達。日本人左打者としては、川上哲治(巨人)が1949年に記録した129打点を抜き、歴代1位となった。

 第1打席は、四球を選び出塁。第3打席は4球目スライダーを中前に運び、安打をマーク。第4打席は中飛だった。

 前日12日のDeNA戦(横浜)では、第4打席目に死球が右太腿に直撃。村上が痛さに顔をゆがめると、球場は騒然とし、顔を覆うヤクルトファンも見られた。攻撃を終えてベンチに戻る際には足を引きずるような様子もあり、8回裏からはベンチに退いていた。

 【本塁打シーズン記録】
1 バレンティン(ヤクルト) 2013年60本
2 王貞治(巨人) 1964年55本
2 ローズ(近鉄) 2001年55本
2 カブレラ(西武) 2002年55本
2 村上宗隆(ヤクルト) 2022年55本
5 バース(阪神) 1985年54本

 【マルチ本塁打シーズン記録】
1 村上(ヤクルト)    2022年12回
2 バース(阪神)     1985年11回
2 落合(ロッテ)     1985年11回
2 バレンティン(ヤクルト)2013年11回

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