ヤクルト村上55号「丈夫な体に生んでくれた両親に感謝」 王貞治の日本選手最多記録に並び「すごく光栄」

[ 2022年9月13日 22:38 ]

セ・リーグ   ヤクルトー巨人 ( 2022年9月13日    神宮 )

<ヤ・巨>9回、55号となる3ランを放った村上は控えめにボードを掲げる(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)は13日、巨人戦(神宮)に「4番・三塁」で先発出場。4回に54号ソロ、9回に55号3ランを放ち、ついに歴代日本選手最多1964年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打という偉大な記録に並んだ。さらに、今季の複数本塁打は12回目となり、85年バース(阪神)らの11回を抜き“日本新記録”を樹立した。

 史上最年少3冠王へ着実に歩み続ける村上は、4回の第2打席で巨人先発の菅野から54号ソロ本塁打。初球の高め直球を右翼スタンド上段にはじき返す、特大の一発を放った。菅野とはこれまで通算41打席の対決で、37打数8安打の打率・216で、本塁打なし。ノーアーチが続いていた“天敵”を攻略し、日本球界の“偉大なレジェンド”が残した大記録到達も目前に。日本選手として55本塁打という“歴史的記録”に王手をかけた。

 すると、9回2死一、二塁の第5打席。またしても、左翼スタンド上段へ特大の一発を放つと、村上はゆっくり“確信歩き”から走り出した。55号3ランで、王以来58年ぶり日本選手2人目となる快挙を達成。シーズン55本塁打は2001年ローズ(近鉄)、2002年カブレラ(西武)の記録にも並び歴代2位タイ。2013年バレンティンの60発超えも現実味が帯びてきた。

 「並べたのは本当にすごく光栄。丈夫な体に生んでくれた両親、支えてくれる周りの人に感謝したい。試行錯誤して自分の打撃と向き合って取り組んできた結果、こうやって本塁打が打てている。次は56本目を打ちたいと思いますし、次へ次へとしっかりホームランを打てるように頑張りたい」

 この一発で、村上はシーズン132打点に到達。日本人左打者としては、川上哲治(巨人)が1949年に記録した129打点を抜き、歴代1位となった。

 【本塁打シーズン記録】
1 バレンティン(ヤクルト) 2013年60本
2 王貞治(巨人) 1964年55本
2 ローズ(近鉄) 2001年55本
2 カブレラ(西武) 2002年55本
2 村上宗隆(ヤクルト) 2022年55本
5 バース(阪神) 1985年54本

 【マルチ本塁打シーズン記録】
1 村上(ヤクルト)    2022年12回
2 バース(阪神)     1985年11回
2 落合(ロッテ)     1985年11回
2 バレンティン(ヤクルト)2013年11回

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