U18侍・内海サヨナラ犠飛で守護神・山田救った!一丸で開幕3連勝

[ 2022年9月13日 04:00 ]

U18W杯1次ラウンド   日本5―4パナマ ( 2022年9月11日    エド・スミス・スタジアム )

<日本・パナマ>サヨナラ勝ちに沸く内海(中央)、浅野(中央左)ら日本ナイン
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 高校日本代表は11日(日本時間12日)、パナマに5―4でサヨナラ勝ち。1次ラウンド開幕3連勝を決めた。2点リードの最終回の7回、今大会初登板の守護神・山田陽翔(はると)投手(3年=近江)が2失点で同点も、直後の7回1死満塁から4番・内海優太内野手(3年=広陵)が中堅へサヨナラ犠飛。12日(同13日)はオーストラリアと対戦する。

 サヨナラの瞬間、背番号1は、何ともいえない表情だった。2点リードの7回、山田が今大会初登板。2失点で同点とされたが、打線が直後にサヨナラを決め勝利投手に。主将も務める今秋ドラフト候補右腕は、反省しきりだった。

 「本当に力不足。真っすぐが走らない分、他の変化球が生きてこなかった」

 7回1死から四球の後、連打を浴び2安打1四球で2失点。最速も143キロ止まりと、精彩を欠いた。馬淵史郎監督も「あんなに切れるボールがあるんだから、そんなにコースを狙わなくてもいい」と初登板で慎重だった投球の課題を挙げたが、打線が守護神を救った。直後の7回1死満塁から、内海がサヨナラ中犠飛。「主将として山田が引っ張ってくれているので、何としても還してやろうという気持ちでした」と歓喜の輪に飛び込んだ。

 この日は「6番・中堅」で出場した海老根の誕生日。昼食時、主催する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がケーキを用意し、サラソタで日本料理店を営む日本人から差し入れられたカレーで祝った。山田は「ハッピーバースデー」の飾りつきサングラスを海老根にかけるなど、チームの雰囲気づくりに腐心。1番・浅野が2安打と好調を維持するなど、結束力を示すように一丸となり3連勝を飾った。

 12日(日本時間13日)のオーストラリア戦に勝てば、他の試合の結果次第でスーパーR進出が決定。山田は「団結力で勝っていくしかないと思っている。ミスを少なくして勝ち進んでいきたい」と雪辱のマウンドへ気持ちを切り替えた。(北野 将市)

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2022年9月13日のニュース