DeNA・今永 3年ぶり2桁勝利! 首位・ヤクルトに7回1失点で自己最長6連勝!打っては逆転V打

[ 2022年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA7―1ヤクルト ( 2022年9月12日    横浜 )

<D・ヤ>4回、2点適時打を放った今永(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの今永昇太投手(29)が12日、ヤクルト戦に先発して7回4安打1失点の好投。8月は5戦5勝で月間MVPにも輝いた左腕が、自身6連勝で3年ぶり3度目となる10勝に到達した。1点を追う4回1死満塁では決勝点となる逆転の左前2点打を放つなどマルチ安打も記録。前日の同戦に敗れて自力優勝の可能性は消えたが、首位のチームを相手に意地を見せた。

 秋の霧雨が、心地よかった。お立ち台。投打で躍動して勝利をもたらした今永は「こういう試合を当たり前のようにできればいい」と力を込めた。逆転Vを信じるファンは、大きな拍手で呼応した。

 まずはバットで打線に火を付けた。0―1の4回1死満塁。原が投じた初球の直球を野手顔負けのスイングで左前に運んだ。「初球から積極的に行った。あそこに飛んでくれてラッキーでした」と振り返る逆転2点打。チームの士気を上げ、桑原、楠本も適時打で続き一挙5得点のビッグイニングを演出した。

 8月は5戦5勝で月間MVPに輝くなど好調を維持する“本職”でも7回4安打1失点で3年ぶり3度目の10勝到達。本塁打を量産する4番の村上には1四球を与えたが2打数無安打に封じた。初回の遊ゴロ、5回の左飛はともに直球。力勝負に勝ったが「レフトフライは失投の部類。恐らくミスショット」と反省も忘れない。3連敗を喫した8月26日からの本拠地での3連戦では投手陣が11打数9安打で打率・818、4本塁打、9打点と打ち込まれた相手に、エースがやり返した。

 三浦監督は「この時期、疲れていない選手はいない」と言うが今永については「疲労はたまっていない」と言い切る。首脳陣も認めるコンディション維持の方法は、3年前から始めたアマニ油を口にする習慣。胃腸などの炎症を抑え血液の活性化を促す効果があり疲労がたまりにくい。今永も「栄養学の専門家の先生に聞いて、朝夜、スプーン1杯ほどを口にする」と言う。その成果を中5日の登板での快投につなげた。

 首位と6・5ゲーム差で直接対決も残り4試合だが、白星を重ねれば自力優勝が復活する可能性もある。「まだ諦めない」と今永。今季は無安打無得点試合も達成した左腕にファンは夢を託す。(大木 穂高)

 《2桁勝利3度以上は球団4人目》今永(D)がプロ初の決勝打を放ち今季10勝目。17年の11勝、19年の13勝に次ぎ3度目のシーズン10勝としたが、チームの左腕で3度以上の2桁勝利は、大洋、横浜時代の野村弘樹の6度を筆頭に4人目だ。また、8月2日の広島戦からは6連勝で、過去3度の5連勝を抜く自己ベストになった。

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2022年9月13日のニュース