広島・森下 逆転CSへ「大事な試合。勝てるように」13日から3位・阪神と直接対決 2戦目先発へ気合

[ 2022年9月13日 04:45 ]

キャッチボールする森下(撮影・奥 調)
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 さぁ、逆転Aクラス入りへの正念場だ。広島は13日から2ゲーム差で追う3位・阪神と直接対決2連戦(甲子園)。森下暢仁投手(25)は今季終盤の登板予定3試合のうち、14日と21日の2試合で阪神戦先発が見込まれるだけに「大事な試合。勝てるようにしたい」と気合を入れた。自身も登板した前回8月30日からの3連戦では屈辱的な3連敗。リベンジあるのみだ。

 気温33度。蒸し暑い本拠地マツダスタジアムで、森下は九里とともに最終調整で汗を流した。2ゲーム差で追う3位・阪神との直接対決。逆転Aクラス入りへ、14日の2戦目先発を務める自身にファンが何を求めているか…は百も承知だ。

 「もう本当に、その2つは大事な試合になると思うので、チームのためにしっかり投げたい。とにかく、しっかりと勝てる投球をしたいと思います」

 7回1失点に抑えながら打線の援護なく、かつコリジョンルール適用で不運にも7敗目を喫した前回8日の中日戦から中5日。ローテーション通りに回れば、1週間後の21日にも阪神戦(甲子園)の先発を担う。当然「その2つ」は必勝を誓う。

 虎には圧倒的な数字を残している。今季は敵地でのみ2試合に先発し、1勝0敗ながら15イニングを投げて自責点1。防御率0・60を誇る。だからといって慢心は見られない。むしろ、大事な一戦だけに警戒心を強める。

 「あまり投げていないけど、相手も対策を練ってくると思うし、つながれば大量点になる打線。自分もしっかり準備して、まずは一人一人、抑えていけたらな…と思います」

 前回対戦となった8月30日が悔しい。青柳と雨の中で投げ合い、6回無失点の粘投。ただ右指のマメの影響からか、敵のエースより先に降板し、救援ターリーが被弾してチームは敗戦。以降も流れを変えられず、3連敗を喫した。今回はリベンジ戦だ。

 「クライマックス・シリーズ(CS)の可能性があるので、そこだけを見ています」

 チームは前日11日に4年連続V逸が確定。だが、CS進出の可能性はまだ残る。残り3試合の先発が予定される森下自身も、リーグトップの青柳が12勝から伸びずにおり、最多勝の可能性がある。14日に自己最多の11勝を挙げれば、いずれの目標にも一歩近づく。

 「(最多勝は)相手がいることなので、自分ができることをやりたいと思います」

 泣いても笑っても今季は残り10試合。10月への希望をつなぐために右腕が腕を振る。(江尾 卓也)

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2022年9月13日のニュース