ヤクルト“コロナ禍”でリリーフ陣崩壊…3点リードからの逆転負けは今季初 村上30号も空砲に

[ 2022年7月13日 21:02 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―6中日 ( 2022年7月13日    バンテリンD )

<中・ヤ>7回、ピンチを招き降板する木沢(中央)(撮影・椎名 航)
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 コロナ禍により5日ぶりの試合となった首位ヤクルトは13日、敵地(バンテリンD)で最下位・中日と対戦。2点をリードした7回にリリーフ陣が崩れ3―6と逆転負け。3点リードをひっくり返されての敗戦は今季初となった。

 チームは8日からの3日間で高津監督、青木、山田ら計27人が新型コロナウイルスに感染。多くの主力を欠き松元作戦コーチが監督代行を務める“緊急事態”のなか5日ぶりの試合となった。

 打線は初回、1死一塁からキブレハンの遊ゴロが“併殺打”となるも松元監督代行がすかさずリクエストを要求。判定が覆り一塁に走り込んだキブレハンがセーフとなった。すると頼れる主砲・村上が相手先発・小笠原の投じた4球目、インコース高め148キロの直球を捉えバックスクリーンやや左に飛び込む先制の30号2ラン。これで村上は2年連続での両リーグ最速30号到達となった。

 この日監督推薦により初の球宴出場が決まった先発の高橋は初回から闘志あふれる投球を披露。最速154キロの直球を主体に4回まで打者12人をパーフェクトに封じた。

 3―0とリードした6回は3連打を浴び無死満塁のピンチを迎えるも岡林を130キロのチェンジアップで空振り三振、続く木下拓は116キロのスライダーで空振り三振に仕留めた。ビシエドには押し出しとなる死球を与え1点を失うも、A・マルティネスを気迫のこもった149キロの直球で空振り三振に封じ追加点は与えず。6回102球、打者23人に対し被安打4、奪三振6、与死四球1の1失点という好投で7勝目の権利を手にして降板した。

 しかしコロナ禍により防御率0・47の田口、防御率1・19の清水らを欠くリリーフ陣がリードを守れず。7回、2番手の木沢が2四球を与えるなど1死満塁としたところで降板。3番手として起用された今野は大島を捕邪飛に打ち取るも、岡林に走者一掃となる左線への適時二塁打を浴び逆転を許した。

 リリーフ陣は8回にも失点し、8日の阪神戦(●0―8)に続き2連敗。“コロナ禍”の影響をリリーフ陣が受けることになったが、この日DeNAが広島に敗れたため優勝へのマジックは「48」に減った。

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