落合博満氏 93年の中日から巨人FAの真相語る 「中日に骨を埋める」覚悟も…家族のために行使

[ 2022年7月13日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が13日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。1993年のオフに国内フリーエージェント(FA)権を行使して中日から巨人へ移籍した真相を語った。

 FA制度が導入された93年のオフ。有資格者だった落合氏は「オレは名古屋でそのままでいいよ」と信子夫人に残留する意思を伝えた。すると信子夫人からは「私は息子の小学校があるから東京へ帰る」と返された。これに「いや、これはオレも帰らなきゃいけないなって思ったのが真相ですよ」と、家族のために中日から巨人へのFAを決めた理由を明かした。

 信子夫人は「“オレは中日ドラゴンズに骨を埋める”と言い切ったの、強く。だから私は1回聞いただけで“あ、いるのね”。“中日に骨を埋める”って言ったから。ここ(中日)の野球で本人は“終わる”ってことを言ったので“じゃあね、聞いて”って」と、息子の福嗣を東京の公立の小学校へ入れるために2人で東京の自宅へと帰ることを伝えた。

 家族と離れて野球を続ける予定だったが、FA元年だったことで信子夫人が「あなたがFAって言わない限り、ほかの選手がどうしちゃうのってなった」とFA権行使を後押し。それでも、落合氏は「いや、オレは中日出ない。いるんだ」と中日愛は揺らがなかった。信子夫人は意見が食い違ったことで「そこでね極端な話、別れ話みたいになっちゃったの」と懐かしそうに振り返った。

 落合氏は最終的に「家族だからね。別々ってわけにはいかないだろうと思って。それで“FA来たらしようか”ということになった」と家族会議でまとまったことを明かした。

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2022年7月13日のニュース