東洋大姫路・岡田監督、夏初采配で快勝 「打ち勝つ野球」を4番・内田が体現! 猛打の口火切る先制ソロ

[ 2022年7月13日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権兵庫大会・2回戦   東洋大姫路15-0灘 ( 2022年7月12日    姫路ウインク )

<東洋大姫路・灘>ベンチから指示を飛ばす東洋大姫路・岡田監督(右手前)(撮影・岸 良祐)
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場校を決める地方大会が12日、各地で行われた。兵庫大会では履正社(大阪)の前監督で、今年4月から母校の指揮を執る東洋大姫路・岡田龍生監督(61)が夏の初陣を5回コールドで快勝発進した。

 待ちに待った夏の初戦。胸の「TOYO」が誇らしげに輝いた。東洋大姫路・岡田監督が夏の初陣で快勝し、記念すべき1勝を挙げた。履正社時代から掲げる「打ち勝つ野球」を体現したのは、今春選抜でメンバー外だった「4番・左翼」の内田桔平(3年)。“岡田チルドレン”が2回先頭で決勝の先制ソロを右越えへ運び、秘めた力を解き放った。

 「初回が3者凡退で終わっていたので、勢いをつけてやろうと。岡田監督が来られてからの打撃練習やスイング量が増えたおかげです」

 投手として入学したが、1年秋に右肩を痛め野手に。選抜前に投手再挑戦を試みたが、今度は右肘を痛め、聖地ではスタンドから声援を送っていた。今春から再度野手に転向。非凡な打力が指揮官の目に留まり、6月ごろから練習試合では4番で出場する機会が増加した。「諦めないで練習を続けてきて良かった」としみじみと話した背番号15からメモリアル勝利を贈られた指揮官も「フルスイングで打てるというのは、良いスイングをしている証拠。(打順の)ベースはこれでいけたらなと思います」と称えた。

 「“夏の東洋”と言われて育ってきたので、何とか強い東洋大姫路を見せたい」と燃える指揮官の思いを、内田もしっかりと受け止めている。「悔しい思いをしてきたので、夏は絶対に甲子園で校歌を歌いたい」。11年ぶりの夏の聖地へ、自らを見いだしてくれた“大先輩”を連れて行く。(北野 将市)

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2022年7月13日のニュース