メジャーでカナダ出身の監督が初めて母国で采配 フィリーズのトムソン監督代行が歴史を書き換える

[ 2022年7月13日 11:26 ]

母国カナダで初めて指揮を執ったフィリーズのトムソン監督代行(AP)
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 米ペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠を置いているフィリーズは12日、トロント(カナダ・オンタリオ州)でブルージェイズと対戦。ジョー・ジラルディ前監督の解任(6月3日)に伴ってベンチコーチから昇格していたロブ・トムソン監督代行(58)にとっては、メジャーの歴史を書き換える“記念日”となった。

 トムソン監督代行はトロントの西320キロに位置し、米ミシガン州に接しているオンタリオ州サーニアの出身で、育ったのはそこから南に10キロほど離れたコルーナ。メジャーでカナダ出身の監督が誕生したのは1934年のジョージ・ギブソン(パイレーツ)以来、88年ぶりだが、カナダ出身の監督が母国での試合で指揮を執ったのはこれが史上初めてとなった。

 同監督代行は1984年のロサンゼルス五輪で公開競技だった野球にカナダ代表として出場し、予選リーグで敗退したものの、優勝した日本には6―4で勝利。この日はそのときのチームメート8人も応援に駆け付けて歴史的な試合をスタンドで見守った。

 しかし試合は3―4で敗れてフィリーズは3連敗で46勝42敗。勝ったブルージェイズは連敗を4でくい止めて同じく46勝42敗となった。

 なお解任されたフィリーズのジラルディ前監督は今季22勝29敗で、その後を引き継いだトムソン監督代行の成績は24勝13敗。このカードは13日にもトロントで行われる。

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2022年7月13日のニュース