巨人・戸郷がプロ初完封で9勝 カーブ“開眼”熱投133球「苦しかったけど粘りのピッチングができた」

[ 2022年7月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―0阪神 ( 2022年7月12日    甲子園 )

<神・巨>プロ初完封を達成し、大城(左)と抱擁する戸郷(撮影・成瀬 徹)
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 高校時代を思い出す甲子園のマウンドで大人の投球を見せた。巨人・戸郷がプロ4年目で初完封。8安打を許しても今季最多タイの133球で本塁を踏ませず「苦しかったけど粘りのピッチングができた」とうなずいた。

 冷静だった。武器のフォークが「切れも出ていなかった」と不調。それでも、前回登板では初球に4%しか投げていなかったカーブの割合を8・1%に増やすなどして対応した。「フォークが悪くても、去年だったらそれで打たれていたが、一つ球種が見つかった」。引き出しを増やした投球に、原監督は「変化球でカウントを取れたり、(直球と)両方で勝負ができたという部分では非常に良かった」と目を細めた。

 聖心ウルスラ学園(宮崎)に聖地初勝利をもたらした夏から5年。「甲子園はそういうのを思い出す。毎回気持ち良く投げられる」。リーグトップの青柳(阪神)に並ぶ9勝目。昨季も前半戦だけで9勝を挙げたが、後半戦は0勝と失速した。「チームのために腕を振っていけたら」。初の2桁勝利へ、同じ轍(てつ)は踏まない。(小野寺 大)

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2022年7月13日のニュース