元サッカー少年!桐光学園1年・矢竹 三塁打含む3安打で勝利に貢献

[ 2022年7月13日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権神奈川大会・2回戦   桐光学園6―4法政二 ( 2022年7月12日    横浜 )

<法政大学第二・桐光学園>6回ヒットを放つ桐光学園・矢竹(撮影・大城 有生希)
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 とても1年生とは思えない。桐光学園のリードオフマンを務める矢竹開が夏のデビュー戦でも輝いた。50メートル6秒1の俊足を生かして三塁打を含む3安打で勝利に貢献。「(チームを)勢いづけるために打とうと思った。データをもらい相手の研究ができていたので自信があった」と笑った。

 初回は凡退も2回に中前打。これで乗った。4回は俊足を飛ばして右中間三塁打を放ち、続く米山幸汰(3年)の犠飛で生還。6回は右前打で、3―4の8回も敬遠で出塁し一挙3得点の逆転に貢献した。数カ月前まで中学生だった16歳が、早くも打線に不可欠な存在となっている。

 小学生まではサッカーと野球という異例の二刀流。小学6年時にはJ2町田の下部組織でFWとして活躍しながらヤクルトジュニアでもプレーし、侍ジャパンU12代表にも選ばれた。ただ、当時からあくまで目標は「プロ野球」。強豪校に入学直後から試合に出場しており、注目度は高まるばかりだ。「上級生としっかりコミュニケーションを取ることを意識している」と周囲への気配りも忘れず「先輩が気軽に後押しして打席に送り出してくれるので、1番として打席に立てる」と感謝する。

 「打席では緊張しない」と物おじせず結果を残す矢竹。それは高い身体能力だけでなく、努力を積み重ねているからこそだ。今春県大会を制して第1シードのチームは1年生リードオフマンが機能し、法政二から終盤に逆転勝利。狙うは松井裕樹(現楽天)を擁した12年夏以来の甲子園。一丸で頂点を目指す。(大城 有生希)

 ◇矢竹 開(やたけ・かい)2006年(平18)4月5日生まれ、東京都出身の16歳。小学生時代には侍ジャパンU―12日本代表やヤクルトジュニアのメンバー入り。中学時代は麻生ボーイズでプレー。桐光学園では今春県大会からベンチ入りし、優勝に貢献。1メートル70、61キロ。左投げ左打ち。

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