秋の兵庫王者・社がプロ注目右腕を攻略して初戦突破 悲願の夏初出場へ、阪神・近本らOBの活躍が刺激

[ 2022年7月13日 15:15 ]

第104回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦   社5ー3飾磨工 ( 2022年7月13日    高砂 )

高校野球兵庫県大会<社・飾磨工>チームを引っ張った社・後藤主将(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 昨秋の兵庫大会を制した優勝候補の社が飾磨工のプロ注目の右腕・岡植純平(3年)を攻略し、同校初の夏の甲子園へ大事な初戦を突破した。

 初回、2死から2四死球で走者一、二塁の好機を築き、5番・七條和也(3年)の中前適時打で1点を先制。さらに2死一、三塁の場面では重盗を仕掛けて岡植の三塁への悪送球を誘い、追加点をもぎ取った。2―1で迎えた6回には2四球と1番・笠井康生(3年)、3番・福谷宇楽(3年)の適時二塁打で3点を追加。粘る飾磨工を振り切った。

 「よく勝ち切ってくれました。卒業生の活躍も刺激になっていると思います」

 山本巧監督が勝利の一因に挙げるのはOB効果。大会前には学校の所在地、加東市の広報誌で社野球部の特集が組まれ、阪神の球団記録に並ぶ30試合連続安打を達成した近本光司(27)からも「僕自身もみなさんから刺激をもらっています」との応援メッセージが寄せられた。また、速球派の岡植攻略のため社から立命大に進んだプロ注目の150キロ右腕・藤本竜輝(3年)が打撃投手を務めてくれたことも選手の大きな自信になった。

 この日は背番号10の右腕・堀田柊(3年)が「監督と仲間の信頼を自信に代えて投げることができました」と9回5安打3失点完投。プロ注目のエース右腕・芝本琳平(3年)を温存できたのは、長丁場の夏を考えれば大きな収穫だ。
 

続きを表示

2022年7月13日のニュース