ロッテが中村奨弾で再び貯金生活 4位から首位猛追、3差で「混パ」一気に白熱

[ 2022年7月13日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―2西武 ( 2022年7月12日    ベルーナD )

<西・ロ>5回、先制2ランを放った中村奨(右手前)はチームメートに出迎えられる(撮影・尾崎 有希)
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 追い込まれても、打席の中で粘ることができる。ロッテ・中村奨は苦手をつくらないタイプだ。だが、西武・松本にはこの日も初回に中飛、3回も見逃し三振で、通算22打数2安打、打率・091と抑えられていた。

 まさに、天敵中の天敵。キャプテン2年目を迎えた大黒柱は「真っすぐの割合が多くて、真っすぐを捉えないといけない投手」と分析する。迎えた5回無死二塁の3打席目。1ボール2ストライクと追い込まれたが、直球も頭に入れつつ、低めに沈むフォークに対応して捉えた。「打った瞬間は、あまり感触がなかった。フェアかファウルか、あそこまで飛ぶか分からなかったけど、抜ければ1点だと思った」。打球はライナーで左翼ポールを直撃する先制6号2ラン。自身にも、チームにも価値ある一撃となった。

 夏本番を前に「混パ」が一気に白熱。連敗を2で止め、貯金1としたロッテは、4位ながら首位・ソフトバンクまで3ゲーム差。首位~5位までは4・5ゲーム差だ。2年連続リーグ2位で涙をのんできたナインにとっては、理想的な展開だ。井口監督は「まずは、球宴まで順位を一つでも上げていきたい」と手綱を引き締める。

 オフだった前日、中村奨は「暑かったので…」と散髪でリフレッシュ。「昨年、一昨年といろんな経験をしてきたチーム。粘って粘って、抜け出したい」。キャプテンの言葉は熱を帯びていた。(横市 勇)

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2022年7月13日のニュース