滝川二のプロ注目右腕・坂井、5回を6K1失点好投 オリスカウトも高評価「指先などの感覚が素晴らしい」

[ 2022年7月13日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権兵庫大会・2回戦   滝川二6-2神戸第一 ( 2022年7月12日    明石トーカロ )

<神戸第一・滝川二>今夏初戦で5回3安打1失点、6奪三振の好投を見せた滝川二の2年生エース・坂井陽翔
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 滝川二のプロ注目の2年生右腕・坂井陽翔が5回3安打1失点6奪三振の好投を見せ、夏初戦に勝利した。

 初めて得点圏に走者を背負った4回に暴投で進塁を許すなどして1失点。甲子園切符獲得まで全7試合という長丁場の夏を乗り切るため、課題の一つに挙げていた力みのない投球を実践できず、「50点」と自己評価は低かった。だが、この日の最速は145キロを記録し、今夏からツーシームとシュートを加えて7種類あるという変化球のキレも6奪三振と上々だった。

 視察したオリックス・下山真二チーフスカウトが「体の芯ができていない印象ですが、指先などの感覚が素晴らしい。手足の長い、こういう選手がはまってくれば、将来155~6キロを投げられるようになる」と話すように、球場を訪れたプロスカウト陣の評価は高かった。

 その坂井が取り組んでいるのが、憧れの選手でもある投手に特化した自身の“大谷翔平化計画”。大谷関連のYouTubeなどを参考に、トレーナーと話し合いながら各関節の可動域を広げ、なおかつ筋力を強化。さらに食生活も見直し、来夏までに「160キロを目指す」という。既に昨夏から体重は8キロ、球速は9キロアップ。「この夏で150キロまで」。坂井の球速アップとともに、チームの甲子園出場も近づいてくる。 

 ◇坂井 陽翔(さかい・はると)2005年(平17)4月5日生まれ、兵庫県加古川市出身の17歳。小2年の時に軟式野球を始める。中学までは外野手だったが、高校入学と同時に希望して投手に転向。最速146キロ。変化球はカーブ、フォークなど7種。遠投104メートル、50メートル走6秒3。1メートル86、81キロ。右投げ右打ち。手足が長く股下は90センチ。好きな球団はオリックス。目標はエンゼルスの大谷翔平。

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2022年7月13日のニュース