阪神・新外国人ロドリゲス、入団会見で決意 オリックス時代の経験生かし虎の起爆剤になる!

[ 2022年7月13日 05:15 ]

背番号「91」のユニホームを披露するロドリゲス(代表撮影)
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 阪神の新外国人、アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が12日、西宮市内で入団会見に臨んだ。逆襲を期すチームの起爆剤として期待される助っ人砲は、オリックスに在籍しながら不完全燃焼に終わった2年前からの進化に自信を示した。“Aロッド”が、猛虎を上昇気流に乗せる。

 ど派手な目標は掲げず、闘志は内に秘めた。紺のスーツで登場したロドリゲスは、落ち着いた表情で虎での“第一声”を口にした。

 「(阪神が)日本に戻ってくるチャンスをくれたので、そこに非常に感謝しています」

 まずは、20年以来となる日本でのプレーに感激と感謝を表した。後半戦へ向けて逆襲を狙うチームにとっては打線の起爆剤として期待する大砲。ただ、言葉より、足もとを見つめることを強調した。

 「数字(の目標)は特に置いていないですし、チームが勝てる試合をすべてモノにできるような活躍をすれば数字も上がってくる」

 オリックスでも中軸として期待されながら死球による左手首の故障で離脱するなど出場59試合にとどまり、打率・218、6本塁打、25打点と不完全燃焼に終わった。ただタテジマで同じ轍(てつ)は踏まない。「コーナーをしっかり突いて頭を使って投げてくる」と日本の投手の特徴はインプット済み。生活面でも「20年に日本にいたことで、文化を学ぶことができたので、そのあたりも一つ、チームとして戦っていく上で大切だと思う」と経験はプラスに働く。

 何より、今回は2年前にはコロナ下で来日できなかった家族も伴っての挑戦。妻と3人の子どもたちの存在は大きく「(2年前は)パンデミックと重なって来ることができなかったので自分がいる場所にみんながいてくれるのは凄く心強い。自分が楽しめば、みんなも楽しんでくれる」と一家の大黒柱としての強さも誇示する。

 会見後は甲子園で試合前練習に加わり、矢野監督やナインにあいさつ。今後は2軍戦での調整となるが、指揮官からは「自分でチャンスをつかむのが、まずやってもらうこと」と結果を求められた。

 「少しずつ、一日ずつ慣れて良い状態に持っていきたい」。“虎のAロッド”はグラウンドで、すべてを解き放つ決意だ。 (遠藤 礼)

 以下はロドリゲスとの一問一答。

 ――広島秋山とマイナーでチームメートだった。再会は楽しみ。
 「一緒の仲間としてやっていたので、もちろん再会は楽しみにしています」

 ――負けられないライバルに。
 「(笑いながら)そうですね、こうやって活躍できるということは凄くうれしく思うので、2人で活躍したい」

 ――実戦から離れているが、いつ頃から1軍に上がりたいか。
 「時間もないですし、早く進みたい気持ちもありますけど、早すぎず、遅すぎず、調整していきたい」

 ――チームには佐藤輝、大山とホームランバッターがいる。
 「まずバッターとして良い状態に持ってくることが先だと思うので、その結果が長打につながったり、ホームランにつながったりすると思う」

 ◇アデルリン・ロドリゲス 1991年11月18日生まれ、ドミニカ共和国出身の30歳。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズ、パドレスを経て20年にオリックス入団。59試合で打率.218、6本塁打、25打点。同年オフの自由契約後、21年はタイガース、今季はパドレスのマイナーでプレー。メジャー経験はなく、マイナー通算1219試合で打率.271、215本塁打、839打点。1メートル92、95キロ。右投げ右打ち。

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