体操男子18歳・北園が種目別鉄棒で6位 2度の落下も因縁の技トカチェフは成功

[ 2021年8月3日 19:49 ]

東京五輪第12日 体操男子種目別団体鉄棒決勝 ( 2021年8月3日    有明体操競技場 )

 男子種目別鉄棒決勝の演技を終え、手を合わせる北園丈琉=有明体操競技場
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 体操男子種目別ゆか決勝が行われ、北園丈琉(18=徳洲会)が6位でメダルを逃した。団体銀に次ぐ2個目のメダルはならなかった。

 内村が高く評価し、周囲も「内村二世」と認める逸材。だが、4月の全日本選手権決勝では鉄棒で落下し、右肘の剥離骨折と両肘の靱帯損傷の重傷を負った。逆境を乗り越え、五輪出場枠のラスト1枠を勝ち取った18歳は、初舞台で個人総合5位に入るなど健闘。種目別鉄棒では、2度の落下をしたが、けがの原因となった技で封印していた「トカチェフ」を成功させ、4年後のパリ大会に期待を抱かせる成長をみせた。

 ◇北園 丈琉(きたぞの・たける)2002年(平14)10月21日生まれ、大阪府出身の18歳。大阪・清風高出。3歳で体操を始め、高い総合力でを武器に18年ユース五輪で5冠。個人総合で19年に全国高校総体王者に輝き、昨年の全日本選手権で2位。1メートル56、54キロ。

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