レスリング・皆川 浜口京子以来13年ぶり銅メダル逃し涙も…「五輪は素晴らしい舞台だった」

[ 2021年8月3日 05:30 ]

東京五輪第11日 レスリング女子フリースタイル76キロ級3位決定戦   チョウチアン フォール2分30秒 皆川博恵 ( 2021年8月2日    幕張メッセ )

<レスリング女子76キロ級3位決定戦>攻められる皆川(撮影・会津 智海)
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 マットを叩く非情な音が響いた。約2分半でフォール負け。浜口京子以来13年ぶりとなる銅メダルに手が届かず、皆川は「最後の試合で出し切ろうと思ったけど、6分間戦うこともできなかった」と涙を流した。

 リオ五輪前年に左膝を負傷し、一度は引退を考えた。父・秀知さん(70)の「一番良いのは一生懸命頑張って勝つこと。次に良いのは一生懸命頑張って負けること」という言葉が最後の一押しとなって、「また一生懸命やってみて、負けてもいいかな」と現役続行を決意。東京までの皆川の歩みを象徴する言葉だった。試合後は浜口さんに「本当に良く頑張ったよ」と声を掛けられたという。最後にすがすがしい表情を見せた33歳の皆川は「五輪は素晴らしい舞台だった。どんな形でもまた戻ってこれたら」と話した。

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2021年8月3日のニュース