40歳・寺内健、個人種目17年ぶり入賞逃すも…魂の演技に会場スタオベで称賛

[ 2021年8月3日 16:24 ]

東京五輪第12日 男子板飛び込み決勝 ( 2021年8月3日    東京アクアティクスセンター )

男子板飛び込み決勝 最終演技を終え引き揚げる寺内健
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 男子板飛び込み決勝で寺内健(40=ミキハウス)が359・70点で12人中12位となり、04年アテネ五輪以来17年ぶりの個人種目での入賞を逃した。難易率の低い演技構成で精度の高いジャンプを揃える戦略を敷くが、3本目で回転の軸がブレて大きく入水が乱れる痛恨の失敗ジャンプ。予選の10位、準決勝の7位から順位を落とした。

 96年アトランタ五輪に15歳で初出場。馬術の杉谷泰造(45)に並ぶ日本人最多タイの6度目夏季五輪を40歳で迎えた。決勝進出者12人の平均年齢は26・5歳で、10代が1人、20代が8人、30代が2人。不惑の寺内は断トツの最年長で、準決勝から約3時間後に決勝を実施するハード日程にも苦しんだ。悲願のメダルには届かなかったが「40歳の底力を見せたい」と魂を込めたダイブで生き様を示した。最後の演技後には会場の選手、スタッフ、関係者からスタンディングオベーションを浴びた。

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