バレー男子日本代表・石川祐希「最高のチームだった」 主将として挑んだ大舞台は「幸せ」

[ 2021年8月3日 15:24 ]

東京五輪第12日 バレーボール準々決勝   日本0―3ブラジル ( 2021年8月3日    有明アリーナ )

敗れはしたものの、フェイクトスなど華麗なプレーで王者ブラジルをほんろうしたエース石川(ロイター)

 準々決勝が行われ、世界ランキング11位の日本(A組3位)は、同1位で16年リオ五輪金メダルのブラジル(B組2位)に0―3とストレートで敗れ、76年モントリオール五輪以来45年ぶりの4強入りはならなかった。

 王者のパワーとスピードに屈した。敗退が決まると、日本の選手たちは、歓喜の輪ができたブラジルへ拍手。絶対的エースの石川祐希(25=ミラノ)は「悔しいの一言。相手の力に圧倒されてしまったことが敗因だと思う。力がないなと改めて感じた」と相手コートを見つめた。

 持ち味は出せた。この日はチーム最多17得点と奮闘。強烈なスパイクはもちろん、ブロックを2本、サービスエースも2本決めた。さらに技術の高さを披露したのが第2セット。フェイクトスを西田有志(21=ジェイテクト)に配球し、得点につなげるなど幅広いプレーが光った。「まだまだ強くなれると感じた。チャンスはある」。手応えのある一戦だった。

 今年4月から日本代表の主将に就任し、挑んだ大舞台。「最高のチームだった。持っているものをこのコートに全て出すことができた。ここでプレーできたことを幸せに思っている」。次は24年パリ五輪を目指す。龍神ニッポンのエースは「さらに上を目指していかないといけない。険しい道だと思うけど、一つ一つ乗り越えていきたい」と視線を上げた。

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