土性沙羅は戦い抜いた「こんなに応援してくれている人がいる」2大会連続メダルならずも

[ 2021年8月3日 22:10 ]

3位決定戦で敗れた土性(右)=AP 
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 レスリング女子68キロ級の土性沙羅(26=東新住建)が、3位決定戦でアラ・チェルカソワ(ウクライナ)に敗れ、前回のリオデジャネイロ五輪の金メダルに続く2大会連続となるメダルを逃した。

 この日の敗者復活戦で周風(中国)を撃破し、3位決定戦へと駒を進めていたが、初対戦となる18年世界選手権優勝の実力者にフォール負けとなった。「最後だったので倒れてもいいくらい戦い抜こうと思っていた。そこができなかったのが後悔というか情けなかった」と悔しさをにじませた。

 左肩の脱臼や左膝の負傷に泣き、2度目の夢舞台がはるか遠くに感じたこともあった。それでも、所属先の先輩である登坂絵莉ら多くの人に励まされた。「たくさんの方に出会えて、応援していただいた。こんなに応援してくれている人がいるんだと知れた」と声を詰まらせながら感謝し「肩をケガして、それでも新しいスタイルを見つけた。また一個成長できた。それはよかった」と語った。

 3年後にはパリ五輪があるが「終わったばかりなので考えてない。しっかり休んで次のことは考えたい」と話した。

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2021年8月3日のニュース