サニブラウン 男子200メートル準決勝進出ならず「ちょっとひど過ぎ」「自分が全然だめだった」

[ 2021年8月3日 11:17 ]

東京五輪第12日 陸上 男子200メートル予選 ( 2021年8月3日    国立競技場 )

男子200メートル予選敗退に終わったサニブラウンの走り(ロイター)

 陸上の男子200メートル予選が行われ、サニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)が予選2組で、21秒41のタイムで7着。同日夜の準決勝進出を逃した。

 19年6月の全米大学選手権で当時の日本記録となる9秒98をマーク。直後の日本選手権では100メートル、200メートルで2冠を達成した。順風満帆に見えたが、コロナ禍で状況が一変。20年は競技会に出場せず。19年秋の世界選手権以来の実戦となった5月末のレースでも成績は振るわなかった。日本選手権では100メートルの代表を逃し、左太腿の違和感で200メートルを欠場。参加標準記録(20秒24)を突破していたため、ギリギリでつかんだ五輪切符だった。

 左太腿の状態が不安視される中で迎えた本番。予選の壁は越えられなかった。レース後は「ちょっとひど過ぎますね」と悔し気な表情。アップ時の調子はよかったというが「50(メートル)から100でいくところのカーブの切り替えが出来なくて、そこで置いていかれて、そのまま間延びしちゃったかな」と振り返った。五輪での緊張については「オリンピックというより、自分が全然だめだったという感じですね」と肩を落とした。

 ◆サニブラウン・ハキーム 1999年(平11)3月6日生まれ、東京都出身の22歳。父はガーナ人で母は日本人。陸上は小4から始めた。15年世界選手権は200メートルに出場。16歳172日で予選を突破し、大会最年少記録を更新。17年の世界選手権はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持っていた200メートルの最年少決勝進出記録(18歳355日)も塗り替えた。19年6月には全米大学選手権で当時の日本新記録となる9秒97をマークした。1メートル88、83キロ。

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