関係者乗せた車両事故、組織委が“当て逃げ”認める「現場を離れてしまったと報告」

[ 2021年8月3日 12:33 ]

国立競技場と五輪マーク
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 東京五輪の大会関係車両が1日に首都高速道路で他の車両や側壁に衝突した事故で、大会組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(SP)は「本来、事故が起きればただちに警察へ報告すべきところ、現場を離れてしまったと報告があった」と“当て逃げ”だったことを認めた。車両は大会関係者を千葉県内へ輸送中で、50代の男性ボランティアが運転。事故後も車体が破損した状況で走行し、千葉県内で警察に職務質問を受けた。高谷SPによると、車両2台及び側壁などへの物損事故6件で、相手車両で2人のケガ人がおり、組織委は個別に連絡して謝罪したという。「大変ご迷惑をおかけした。重ねておわびしたい」と話した。

 警視庁は事件を受けて大会組織委員会に対し、事故防止のため運転手の管理や事故後の適切な対応の指導などを徹底するよう申し入れた。警視庁によると、2日に組織委で交通管理を統括する輸送局長宛てに同庁交通部長名義の文書を送った。東京都内での大会関係車両が関わる事故は大会開会式が行われた7月23日から8月2日までに物損事故79件、人身事故1件が確認されている。なお、組織委は大会関係車両の事故は約50件で、うち人身事故は“当て逃げ”を含む2件としている。

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2021年8月3日のニュース