希実 女子1500日本新記録て準決勝進出「1番を目指すくらいじゃないと進めない」

[ 2021年8月3日 05:30 ]

東京五輪第11日 陸上 ( 2021年8月3日    国立競技場 )

女子1500メートル予選、先頭を走る田中希実(右、撮影・小海途 良幹)
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 女子1500メートル予選に出場した田中希実(21=豊田自動織機TC)が4分2秒33で自らが持つ日本記録を1秒75更新した。3組4着に入り、各組6着以内を満たして4日の準決勝へ進出。アフリカ勢が強く、世界と差がある種目で、女子は出場そのものが2組9着で予選落ちした卜部とともに初。予選突破は男女を通じ初の快挙になった。

 「1番を目指すくらいじゃないと準決勝へ進めない」とラスト1周まで先頭を走り、最後の直線も粘った。

 同志社大スポーツ健康科学部で取り組む卒業研究のテーマは、コンディショニング。唾液中のストレス成分の量を記録。体が出す疲労のサインをどう見抜けばオーバートレーニングにならないかを調べる。担当の石井好二郎教授は「発表の際は物凄く調べてくる」と「優」と評価する。

 7月30日の5000メートルは予選落ちしたが、中2日で体調を整え快走。これも研究の成果。4日の準決勝へ向けて「やる気の塊のようなレースをしたい」と決意を新たにした。

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2021年8月3日のニュース