競歩・荒井 二転三転のメダル獲得は「普通に獲った時よりうれしい」

[ 2016年8月20日 22:22 ]

メダリスト一夜明け会見を行った(左から)奥原希望、樋口黎、新井広宙、山県亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥

リオデジャネイロ五輪陸上・男子50キロ競歩

 日本競歩初のメダル獲得を成し遂げた荒井広宙(ひろおき、28=自衛隊)が20日、リオデジャネイロ市西部のジャパンハウスで会見を行い、メダル確定まで二転三転あったことについて「普通に獲った時よりうれしいというか、何とも言えない気持ち」と表現した。

 レース終盤、残り2キロを切って荒井はエバン・ダンフィー(カナダ)に一度追い抜かれた後、抜き返す際に接触。ダンフィーがよろめいた隙に差を広げて3着でゴールした。ゴール後に4位となったダンフィー側が抗議し、1時間以上協議の末に失格の裁定が下された。「まずは3位でゴールして『やった』という気持ちで最初はいたんですけど、その後にカナダの陸連から抗議があったようで。1度は失格になって3位が取り消しになってしまって。正直その時は悔しいより『なんで?』って気持ち」と当時の心境を告白。

 だが、その後日本陸連が国際陸連に抗議した結果、失格の判定が覆り、日本競歩界初のメダルを獲得。「メダルを獲ったと思ったら一度落ちてしまって、そこからまた獲れて。普通に獲った時よりうれしいというか、何とも言えない気持ちになりました」と困惑がありながらも最終的にはメダルに届いた喜びを語った。

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2016年8月20日のニュース