【小椋久美子の目】奥原“悔しい”銅メダル タカマツは捨て身の攻撃が奏功

[ 2016年8月20日 08:37 ]

2008年11月、全日本総合バドミントン選手権で小倉・潮田ペア(奥)と対戦した高橋・松友ペア
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リオデジャネイロ五輪・バドミントン 女子ダブルス 決勝

(8月18日)
 高橋、松友、おめでとう。そしてありがとう。朴柱奉(パクジュボン)コーチの下で日本代表として戦った元選手として、こんなにうれしいことはありません。

 第3ゲームの16―19からの攻撃は見事でした。それまでミスがあった松友は怖がって安全な試合運びをしたくなる場面でしたが、思いきって攻撃しました。前衛の松友が捨て身で前に出て攻めたことで、後衛の高橋もスピードに乗ったスマッシュを打てました。気持ちで相手を引かせることができた。

 決勝戦は決していいパフォーマンスではなかったと思います。第1ゲームは長身のデンマークペアの速い返球に苦しみ、全く自分たちのリズムでプレーできませんでした。そんな内容でも勝ちきれたのはタフな精神力と豊富な経験があったからだと思います。

 奥原は結果的に銅メダルでしたが、彼女の性格からしてもの凄く悔しいと思います。でも、あの小さな体でよく頑張った。いつものプサルラだったら、気持ちが切れていたと思いますが、この日は相手の集中力が上回っていました。 (08年北京五輪女子ダブルス代表)

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