浜田「リスク計算」裏目に 守備重視脱却できず…東京は「金目指す」

[ 2016年8月20日 05:30 ]

2回戦で敗れ、力なく引き揚げる浜田

リオデジャネイロ五輪テコンドー女子57キロ級準々決勝

 女子57キロ級はただ一人の日本代表だった浜田真由(22=ミキハウス)が2回戦でワフバ(エジプト)に延長で優勢負けを喫した。敗者復活戦にも回れず9位。日本勢初の金メダル、00年シドニー五輪銅の岡本依子以来2人目の表彰台どころか、入賞さえ逃し「もう少し試合がしたかった」と力なく話した。

 「リスクを計算して、あまり攻めないようにしていた」と0―0のまま延長戦に突入。だが、蹴りで上段を狙った際に隙が生じ「得点を意識して頭のガードを忘れていた」と相手にかかと落としを決められた。

 5位入賞した12年ロンドン五輪後は飛躍を期して守備を重視してきた。そして昨年5月の世界選手権で優勝。だが、その後に衝撃への反応が鈍くなったとされる新たな電子防具が導入され、世界の潮流は攻撃的なスタイルへと移行していった。

 守備重視を脱却しきれなかった浜田は「東京があるので、金メダルを目指して頑張りたい」と涙をこらえて言った。

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2016年8月20日のニュース