イシンバエワ引退「棒高跳びとはさよならする」

[ 2016年8月20日 06:46 ]

 女子棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ選手(34)=ロシア=が19日、リオデジャネイロでの記者会見で「スポーツにさよならは言わないが、棒高跳びとはさよならする」と現役引退を表明し、2008年北京五輪まで2連覇した競技人生を「夢を実現して幸せだ」と振り返った。

 ロシアは組織的なドーピング問題で、陸上チームのリオデジャネイロ五輪参加を禁じられた。同五輪女子棒高跳びについて「(勝者が)真の金メダルにはならない」と強気に語った。

 ロシアの国ぐるみの不正を認定した世界反ドーピング機関(WADA)の調査結果には「推測に基づいている。個々の選手について具体的な証拠を見せてほしい」と不満を表明。「私が受けた全てのドーピング検査で結果は陰性だった」と潔白を改めて主張した。

 国際陸連から資格停止処分を受け、再建が急務となっているロシア陸連で要職に就く可能性を問われると「打診を受けた。非常に興味深い。帰国後に現会長と真剣に話し合いたい」と意欲的だった。(共同)

続きを表示

2016年8月20日のニュース