賭博問題で逆風も 苦難乗り越え…協会“3本柱”の強化実った

[ 2016年8月20日 05:30 ]

<リオ五輪 バドミントン> 金メダルを手にした高橋&松友ペア

リオデジャネイロ五輪・バドミントン 女子ダブルス 決勝

(8月18日)
 日本バドミントン協会の強化策が、日本に初の金メダルをもたらした。前専務理事の今井茂満氏は「ジュニアの強化、朴柱奉監督、ナショナルトレーニングセンターの3本柱」と秘けつを語る。

 2000年に全国小学生ABC大会を開始。小学生を低、中、高学年のABCに分けてシングルスで争う。3、4年生のBクラスの初代女王が高橋。松友も年上に交じって8強入りした。それまで小学生の主要大会は5、6年生対象の全国選手権のみだったが、幼少期から日本中のホープが切磋琢磨(せっさたくま)する場が整った。

 04年アテネ五輪後には代表再建のため、92年バルセロナ五輪男子ダブルス王者の朴柱奉氏を日本初の代表専任監督に招へい。企業単位だった強化を改め、今では年間200日超えの代表活動を実施するまでになった。08年に開場した味の素ナショナルトレセンには専用コートも設置され、強化の体制が整った。

 強化策が順調に進む中、今年4月になって闇カジノ店に代表選手が出入りしていた賭博問題が発覚。バドミントン界全体が逆風にさらされたが、苦難を乗り越えて歴史的メダルにつなげた。

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2016年8月20日のニュース