奥原希望 シングルス日本初メダル銅!4年後へ決意「東京では頂点で泣く」

[ 2016年8月20日 05:30 ]

<リオ五輪 バドミントン> 不戦勝で銅メダルを決め、笑顔を見せる奥原

リオデジャネイロ五輪・バドミントン 女子シングルス  (3位決定戦 不戦勝)

(8月19日)
 女子シングルスの奥原希望(21=日本ユニシス)は、不戦勝で銅メダル獲得が決まった。18日の準決勝ではプサルラ(インド)に0―2でストレート負け。3位決定戦で対戦予定だった12年ロンドン五輪金メダリストの李雪ゼイ(中国)が準決勝で左膝を負傷して棄権したため、シングルスの日本勢初の表彰台が同日夜に決まった。奥原は一夜明けた19日、取材に応じ「目標だったメダルには届いたが、素直には喜べない。もう一度あの舞台で試合をして、自分らしく終わりたかった」と涙をにじませた。

 それでもシングルスのメダリスト日本1号で新たな歴史をつくったことに関しては「良かったと思う」と話した。表彰式では笑顔で銅メダルを受け取り、観客席の声援に応えた。16歳8カ月の史上最年少で全日本総合選手権を制した元スーパー高校生。両膝手術で代表から外れる不遇の時代も経験したが、苦難の末に復活。正月に家族がそろうと、1年の目標を書き記すのが奥原家の習わしだが、長野県の実家のリビングに掲げられた今年の目標は「リオ五輪でメダル獲得!!」。最も欲しかった金色ではなかったが、有言実行だった。

 女子ダブルスは「オグシオ」「スエマエ」「フジガキ」らが日本の歴史をつくり、その伝統を引き継いだ「タカマツ」が今回、日本勢初の金メダルに輝いた。女子シングルスの歴史を切り開いた21歳は「シングルスでも出だしの一歩として結果が残った。そして次(の一歩)も絶対私。東京で表彰台の頂点に立って泣きたい」と決意を新たにした。東京五輪では金メダルを手にする。奥原の挑戦はまだ終わらない。

 ◆奥原の主な国際大会タイトル 11年に16歳8か月の史上最年少で全日本総合優勝を果たし、12年にジュニアで世界一。リオ五輪前の16年3月の全英オープンで日本人女子では77年以来となる優勝

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