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常連が苦境救う “グルメな釣り場”で新たな一歩 群馬・黒保根渓流フィッシング創業26周年「感謝祭」

[ 2025年10月11日 05:30 ]

ルアー専用池にも秋の気配が…                             
Photo By スポニチ

 【釣り日和】群馬県桐生市の黒保根渓流フィッシングが4~7日の4日間、創業26周年「感謝祭」を開催した。“グルメ”な管理釣り場にふさわしいトラウト釣りの祭典は連日、大にぎわいだった。(笠原 然朗)

 この日のために仕入れたブランド地鶏「比内鶏」の焼き鳥を焼いていたのは前橋市の清滝拓哉さん(28=会社員)と埼玉県東松山市の高野代介さん(38=会社員)。「少し焦げ目がつくぐらいがうまいぞ。塩加減に気をつけてな」と指導役は釣り場のオーナー、新井裕貴さん(57)。“グルメな釣り場”の真骨頂だ。

 自ら進んでこき使われている2人はお客さん。「いつものことですよ」と焼き場を任され、うれしそうだ。220本用意した串はあっという間に売り切れた。

 「遊びに来るんだから釣り以外でも楽しんでほしい」が新井さんの方針だ。

 クセ強コワモテで口が悪いオーナーだ。「態度がデカい」「横柄だ」とSNSなどに「口コミ」を残す客がいる一方、飾らない性格と心根の優しい人柄にほれ込み通う釣り人も多い。要は“賛否両論”の釣り場なのである。

 創業は2000年9月30日。先代オーナーの故飯塚順夫さんと新井さん、淳子さん夫妻は経営が傾きかけた管理釣り場を買い取り、造成し直して、ルアー専用池を造った。魚は稚魚から自家養殖したトラウトを育て、「マイトサーモン」の名で商標登録も行った。餌にこだわり、黒保根ブランドの魚は「どこよりもおいしい」と評判を取った。

 だが約20年かけて造り上げた聖地に“凶兆”が。19年5月、飯塚さんが急死。

 その後、同年9月に襲来した台風15号による大雨で釣り場が倒壊。養殖場から4トン以上の魚が逃げ出した。数千万円単位の損害だった。
 「マイナスからの再スタートを余儀なくされました」

 苦境を救ってくれたのは常連たちだった。ボランティアで釣り場の復旧を手伝った。

 あれから6年、「誰からも愛される釣り場」から、釣り人が胸を張って言える「私が推す特別な場所」へと脱皮を遂げた。

 「いまあるのもお客さんたちのおかげですよ」と話す新井さん。30周年に向けて新たな一歩を踏み出している。

 【夜勤明けも!50センチ“びつぴんおとめ”】
 ◎群馬県高崎市の奥土居杏奈さん(31=看護師)
 「夜勤明けも夜勤前にも釣りに来ますよ」と話す。釣れたのは50センチ、1・5キロのべっぴんおとめサーモン。「ここはご飯がおいしいし、ゆったりと過ごせるのがいいですね」

 【ボトムミノーで54センチのマイトサーモン】
  ◎高崎市の多胡辰彦さん(49=自営業)
 ボトムミノー「ザッガー65B1」で54センチのマイトサーモンを釣り上げた。月1~2回、黒保根に通う。

 【4時間“遠征”48センチのロックサーモン】
 ◎仙台市の生亀(いきかめ)大輝さん(31=団体職員)
 車で片道約4時間。月に1回、1泊2日の旅程で2日間、連続して釣りを楽しんでいる。「どうせならおいしい魚を釣りたいし」。釣れたのは48センチ、1・25キロのロックサーモン。

 【自己新ならずも59センチのマイトサーモン】
 ◎栃木県足利市の二渡一徳さん(52=自営業)
 59センチ、2・5キロのマイトサーモンを釣った。「これまで釣った最大は87センチのマイトです」

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、群馬県桐生市・黒保根渓流フィッシング=(電)0277(96)2099。

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