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銭湯でコイ 女湯で最大60センチ!!休日は家族で大にぎわい

[ 2020年10月15日 07:19 ]

銭湯建築はそのままに元「荏の花温泉」。そしていまは釣り堀                               
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 【釣り日和】お風呂で釣りを?東京都品川区の「旗の台つりぼり店」は、廃業した銭湯を再利用して営業する釣り堀。公衆浴場の雰囲気そのままに“浴槽”で釣れるのはニシキゴイ。休日の店内には子供たちの歓声が響いていた。(笠原 然朗)

 東急大井町線中延駅からにぎやかな中延駅前通り商店街を抜けると現れるのが唐破風屋根の宮造り。01年(平13)に廃業した銭湯「荏(え)の花温泉」を改装して15年に開業した「旗の台つりぼり店」だ。

 外観をはじめげた箱、番台、雄大な富士山のペンキ絵など銭湯の風情そのままに、「男湯」と「女湯」に置かれた浴槽ならぬ水槽には、山形県の養鯉業者が育てたニシキゴイが泳ぐ。「女湯」のコイは最大60センチ。

 訪れた日曜日の午後には、地元保育園の運動会帰りの子供たちと父母たちで大にぎわい。併設の鉄板焼き店「笑山」で食事をしながら釣りを楽しんでいる。

 貸し竿は長さ1・2~1・5メートル。ウキ釣りで練り餌を付けて当たりがあったら鋭く合わせる。子供たちの指導をしていたのは「ボランティア」の名札をつけた品川区の黒沢康雄さん(62=自営業)。釣りは何でもござれのベテランで「生きた魚を触ったことがない子供や親も来ますよ」と話しながら、園児たちに釣らせている。

 戦後のピーク時には都内に2600軒あった銭湯は現在、500軒余り。数が激減したのは釣り堀も同じだ。同店を経営するのは地元企業の柳田工務店。社長の柳田久光さん(49)は「子供のころ、釣り堀や戸越公園の池で釣りをやりました。そこから始めて…」今は海釣り師。下田・龍正丸の常連で銭洲でカンパチや、神子元沖でモロコも狙う。釣り堀は柳田さんにとって釣り人生の原点だ。異業種に挑戦したきっかけも「近所にたくさんあった釣り堀もなくなったので、子供たちが楽しく遊べる場をつくりたい」。広い空間と水回りの設備が元々ある銭湯の施設は釣り堀にも転用できた。

 「銭湯は子供たちがマナーや社会的なルールを学べる場でもありました。違反をすれば大人たちが叱ってくれた。釣り堀も同じです。安全に楽しく釣るのはマナーやルールを守らないといけません」。銭湯釣り堀は“釣魂”伝承とともに教育の場でもあった。

 ◯…「荏の花温泉」の入り口を「どこかで見たことがある」と思ったあなた、テレビ朝日の人気ドラマ「ドクターX」のファンですね。19年10~12月放送の「6」に出てくる「神原名医紹介所」の外観。内部はスタジオのセットだが、実物を参考に再現したのだとか。「ドクターX」つながりで主人公・大門未知子(米倉涼)がドラマの中で通った中延の銭湯「松の湯」に立ち寄ることをオススメします。こちらはまだ現役で営業中だ。

 ▼案内 旗の台つりぼり店=(電)03(6426)9271。営業は土・日曜日、祝日。営業は午前10時から午後6時。笑山は同10時まで。入場料は1時間、貸し竿(餌付き)で子供600円、大人女子(中学生以上)700円、大人男子(同750円、(高校生以上)900円。魚は全てキャッチ&リリース。釣った数に応じてポイントを付け景品と交換。

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