ブッ込み堪能 魚の宝庫・三宅島で怪獣とったど~

[ 2019年6月8日 07:11 ]

筆者が釣り上げたのは日本記録となった特大のカンムリベラ
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 【奥山文弥の釣遊録】マルキユーと東京海洋大学の共同研究で三宅島の海底調査を開始して15年。火山の噴火活動も活発ではなくなり、ガスマスク携行規則もなくなりました。まき餌が水中にたまらないことを証明する目的で始まった調査ですが、水中はと言えば、護岸工事などでのガレキはあるものの、魚は豊富です。まき餌はみじんもありません。

 毎回、調査の空いた時間に釣りをするのですが、最初はメジナを狙ってのウキ釣りばかりでした。しかし昨年からライトな底物釣り、早い話はブッ込み釣りなのですが、いろんな魚が掛かるのでこれが面白くなり今回もやってきました。

 せっかく三宅島まで行くのだから、真面目にメジナやイシダイ狙いなさいよ、と思う方もいるかもしれません。私たちは限られた短い時間で釣りをしますから、掛かればなんでもあり、という考え方で特にハタ系やイシダイ系にこだわりません。

 通常のイシダイ狙いですと道糸は20号、最低でも16号を使いますが、以前、根掛かりした時に私の力ではなかなか切れず危険を感じたので、ワンランク細い14号にしました。

 竿は振り出しのダイワ「絶海53」、リールはアブアンバサダー「7000C」、道糸はサンライン「磯遠投」14号。ハリはがまかつ「ガゼ」15号。餌はマルキユー「くわせ赤貝」。捨てオモリ仕掛けです。最初は小さいハリでやっていたのですが、それだとアカハタや、フエダイなどの小さい魚も掛かってしまいました。しかし30センチに満たない小さな魚でも当たりは明確に出てドキドキさせてくれました。

 そこでハリを大きめにして、赤貝も3個掛けにして投入すると、今度はウツボが連発。ウツボですら、最初の当たりはドキドキし、その凶暴な面構えもタイドプールに入れて観察すると可愛いものです。底物初心者の私が某テレビ番組のように「とったどー」と喜べるのも2匹まででした。ハリを外そうとするとかみつこうとするのですから。また仕掛けがよれてしまって再利用できなくなるのも残念です。

 そうこうするうちに、竿がドーンと入りました。合わせを入れながら竿掛けから外すと、いい感じの引き。何が掛かっているのかは分かりません。ただがむしゃらに巻くだけ。水面に姿を現したのは緑色の魚でした。それは魚というよりも怪獣のような生物に見えました。抜き上げようとも思いましたがここは慎重にと同行の藤原亮さんがタモですくってくれました。

 その魚はカンムリベラでした。全長58センチ、、2・3キロ。1キロに満たない小型イシガキダイを釣るよりもはるかにスリリングで楽しいファイトでした。

 もちろん私がカンムリベラを釣ったのは初めてですから、記念すべき魚です。しかもJGFA公認のオールタックル日本記録にもなりました。(それまでは1・7キロ)

 餌のカニやウニなどは準備するのも大変ですが、マルキユー「くわせ赤貝」なら冷凍パックを買うだけなので簡単です。これからもブッ込み釣りでいろんな魚を釣ってみたいと思っています。
(東京海洋大学客員教授)

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