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コブダイ、ハマチ、メバルにガシラ…神戸「平磯」に笑顔戻った!

[ 2019年2月6日 12:06 ]

兵庫・神戸市立平磯海づり公園

55センチのハマチをゲットした熱田潔さん
Photo By スポニチ

 【釣りラブ】昨年8月23日の台風20号で甚大な被害を受けた神戸市垂水区の市立平磯海づり公園が年をまたいで1月5日、ようやく全面開放となった。これまでは西側の一部のみの開放だったが、待ちに待った朗報を聞きつけてはじっとしていられない。取材に赴き、釣り客と関係者の笑顔に触れてきた。(スポニチAPC・野長 一則)

 園長の国崎靖大氏は兵庫県姫路市付近に上陸した台風通過翌日、目にした光景を鮮明に覚えている。公園中央の事務所前から見える釣り台は釣り場のコンクリートが何枚もめくれ上がり、釣り台への鉄製の階段がひん曲がっていた。

 「復旧にどのくらいかかるか想像もできなかった」と振り返る。ただ、懸命の作業で全長1400メートルのうち西側約600メートルだけは何とか昨年9月29日に開放。それから3カ月余り、今年1月5日にようやく釣り場の全面開放にこぎ着けた。

 東側の階段修理だけは3月末に終了予定のため、東駐車場は使用できないが、それでも国崎氏は「大勢の釣り人に来ていただいている」。言葉の端々に安ど感がにじんでいた。

 来たからには釣り物も気になる。今年は大型のコブダイ(カンダイ)がよく釣れており、他にメバルやガシラ、アブラメに、ノマセ釣りでのハマチやメジロも狙えるそう。

 釣行日は1月20日で午前8時に現地着。まず、西の方へ歩くと大阪市の中尾英隆さんが20センチ前後のメバルを3匹釣っていた。「今、メバルは高いよ。このくらいのサイズでも、魚屋に行けば1匹1000円するから」とうれしそうだ。

 次に、西の最先端でアジのノマセ釣りをしていた、兵庫県播磨町の熱田潔さんは55センチのハマチをゲット。「もう少し大きかったらメジロやったのになあ」と少し謙そんしながらも自慢顔。中央付近では、神戸市内から父母に連れられた本田乃々香ちゃん(4)彩夏ちゃん(2)姉妹が大喜び。父親は「コブダイ狙いで来ましたが、今は妻が釣ったガシラ1匹だけ。コブダイが食べたいですね」と言いつつ、家族4人で満喫していた。

 東の方へ歩くと、釣り場は完全に修復されていた。ここでは京都市の土岐悠介さんが50センチのコブダイを仕留めて満足顔。実は1週間前に当方も他の釣り場でコブダイを釣っており、「しゃぶしゃぶと湯引きで食べたけど、女房はフグよりおいしいと言っていた」と伝えると「そうします」と応じてくれた。

 広々とした釣り公園にたくさんの笑顔が戻ってきたのを確認できて、こちらもうれしくなった1日だった。

 問い合わせは「平磯海づり公園」=神戸市垂水区平磯1の1の66、(電)078(753)3973。

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