ききみみ 音楽ハンター

スタレビ根本要 デビュー44年、新作制作の原動力は生成AI!曲作らせたら「思いのほかつまらなかった」

[ 2025年2月26日 12:00 ]

スポニチ大阪本社で取材に応じたスターダスト☆レビューの根本要
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 【ききみみ 音楽ハンター/根本要インタビュー<1>】人気バンド「スターダスト☆レビュー」が26日、4年半ぶりのオリジナルアルバム「星屑冒険王」を発売した。リーダーでボーカル&ギターの根本要(67)がこのほど、大阪市北区のスポニチ大阪本社で取材に応じ、同作について語った。インタビューの模様を3回にわたり特集する。(萩原 可奈)

 新作は全12曲を収録。あらゆるジャンルの要素を取り入れつつもキャッチーで、遊び心満載だ。作詞に馬場俊英(4曲)、アレンジャーに佐橋佳幸ら4人を迎える中、いたる所に“THEスタレビ”を感じられる。プロデュースも務めた根本が明かした制作秘話で、その理由がよく理解できた。

 インタビュー冒頭から意外な本音が飛び出す。「新作に対しての熱はあったんだけど、いかんせん、できるかどうか分かんないわけですよ。正直、枯れてると思ってたし」。81年のデビューから楽曲制作の中心を担い続けてきた根本が、アイデアや着想の枯渇への不安を抱いていたようだ。

 「作る前はうちの社長にも“今回は無理だなあ”とか“雑なアルバムになっても、ないよりはいいよね”って言って、作り始めた」という。そんな根本を鼓舞しようと、マネジャーが音楽の生成AIについて教えた。ジャンルやキーワードを入れると、AIがそれに見合った曲を作るサイトだ。根本はおしゃれ、大人…とキーワードを入れて試してみると、「思いのほかよくできてたけど、思いのほかつまんなかった。AIの限界を僕はそこで見た」と苦笑いした。

 AIの曲に足りないのは「感情」だった。「音楽的にはよくできてたけど、僕には物足りないし何かモヤモヤする。それが何かと考えたら、音楽に対する愛情。過去の音楽を寄せ集めてそれっぽくするには、そこに最低限でも愛情がなきゃいけない」と痛感し、自身のやるべきことが見えた。

 「僕が示すべきは音楽に対する愛情。子供の頃から聴いてきた音楽へは当然だけど、今回は40年越えたステレビに愛情を込めたものを作ろうと。AIが反面教師になって僕にもたらしてくれたことはとても大きかった。AIの楽曲に対して、僕なりの距離感を持てた。それが今作に向かう原動力になった」

 長い活動の中で出会った多くの人々。一昨年、スタレビを見出した恩人が亡くなり、親友の笑福亭笑瓶さんやKANさんも他界。今年に入り、仲良しだった同級生も旅立った。「スタレビってそういう人たちにもらったエネルギーででき上がってるよなって。じゃあ僕は僕なりにスタレビを再構築してみようと。僕の経験値から導き出すスタレビのここはスゴイ、ここはまだまだっていうのを踏まえた上で、2025年型スタレビを作れると思ったんですよ」。

 新作のテーマがはっきりと決まった。(<2>へ続く) 

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