道端ジェシカ容疑者 荷物内にMDMA 性行為時に使用、俗称「エクスタシー」 09年には元俳優が逮捕

[ 2023年3月21日 04:55 ]

道端ジェシカ容疑者(2010年4月撮影)
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 合成麻薬MDMAを所持したとして、警視庁は20日までに麻薬特例法違反の疑いで、モデルの道端ジェシカ容疑者(38)を都内のホテルで現行犯逮捕した。

 捜査関係者によると、海外から到着した荷物にMDMAが隠されているのを税関職員が発見。通報を受けた警察はその場で検挙せず、荷物を追跡したところ、東京・六本木の高級ホテル一室にたどり着いたため、警視庁の捜査員が踏み込み、その場にいた道端容疑者と知人の男を逮捕した。

 MDMAはメチレンジオキシメタンフェタミンの略で、覚醒剤と似た化学構造を持つ結晶性の粉末合成麻薬。「エクスタシー」「バツ」などの俗称で呼ばれる。服用すると皮膚感覚が強まったり、人との一体感が高まったりすることがあるため、性行為時に使われることも多く「セックスドラッグ」や「パーティードラッグ」などとも呼ばれる。

 視覚や聴覚にも影響を与え、強い幻覚作用と興奮作用を引き起こし、脳障害の副作用も指摘されている。2009年に元俳優(44)と一緒に服用した女性が死亡し、男が逮捕された事件で注目を集めた。19年には元女優(36)も自宅で所持していたことで逮捕された。

 80年代に米国でレクリエーション・ドラッグとして広がり始め日本では89年に麻薬取締法で規制対象になった。本来は白色粉末だが、カラフルな錠剤などに加工され、表面に絵が描かれるなど、一見するとサプリメントのような製品として密売されるケースが目立つ。

 警察庁などの12年以降のデータでは、MDMA等錠剤型合成麻薬の検挙人員が19年までは100人を超えていなかったが、20、21年ともに200人を超えた。

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