藤井6冠 防衛戦が続く中で…「挑戦の機会」での結果に喜び 「6冠光栄なこと」棋王獲得から一夜

[ 2023年3月21日 04:50 ]

色紙に六冠を揮毫し、笑顔を見せる藤井王将(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 19日に栃木県日光市で行われた将棋の第48期棋王戦5番勝負第4局を制し、シリーズ成績3勝1敗で新棋王に輝いた藤井聡太6冠(20)=王将、竜王、王位、叡王、棋聖=が一夜明けた20日、現地で記者会見。改めてタイトル奪取の喜びを語った。

 棋王位と同時に史上最年少6冠となった藤井は「タイトル数は意識することはない」と繰り返しながらも「しばらく防衛戦が続く中で棋王戦は挑戦の機会を得た。その中で獲得できたのは非常にうれしい結果だったと感じています」と胸中を明かした。記念撮影用の色紙には「六冠」と揮毫(きごう)。「結果を出すことができたうれしさを改めて実感した。(撮影中は)照れくさかったが6冠は光栄なこと。その立場に見合う将棋が指せるよう努めたい」と言葉に力を込めた。

 ≪地元瀬戸市の喫茶店で記念メニュー≫藤井の地元愛知県瀬戸市の喫茶店「スマイル」は6冠達成記念メニューを販売した。「スマイル六カップ盛り」(税込3190円)と名付け、コーヒーカップ6段重ねでこれまでの努力の積み重ねを表現。それぞれの段に瀬戸焼きそばや紅白大福などを盛り付けた。店主の鈴木松子さんは「今までで一番大変な対局だったように思います。苦しい中、見事に勝ちきる姿に感激しました」と祝福。本来はこの日定休日だったが、快挙を受けて特別営業。開店後すぐに記念メニューの注文が入るなどお祝いムードに包まれた。

続きを表示

2023年3月21日のニュース