道端ジェシカ容疑者 逮捕劇の鍵「泳がせ捜査」…違法薬物の量が多い場合、塩などにすり替えて配達も

[ 2023年3月21日 04:55 ]

道端ジェシカ容疑者(2017年3月撮影)
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 合成麻薬MDMAを所持したとして、警視庁は20日までに麻薬特例法違反の疑いで、モデルの道端ジェシカ容疑者(38)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は東京都内のホテルの部屋でMDMAを所持した疑い。道端容疑者は「知らない」と容疑を否認しているという。

 今回の逮捕劇の鍵になった「泳がせ捜査」。1992年施行の麻薬特例法で認められた特殊な捜査手法で、本来、税関で押収するはずの違法薬物などを警察の要請を受けて通関させ、警察の監視の下で配達させて受取人などを逮捕する。

 さらに泳がせ捜査には、中身を塩などの偽物にすり替えて配達させる「クリーン・コントロールド・デリバリー」という手法と、中身をすり替えずそのまま配達させる「ライブ・コントロールド・デリバリー」がある。元麻薬取締官の高浜良次氏によると「薬物量が多い場合、配達中に紛失などがあると危険や問題が大きい。中身を入れ替えるかは量や状況による」という。

 ホテルの部屋や空き家が受け取り住所となっていることは珍しくない。高浜氏は「言い逃れできないように、配達されたことを確認して、しばらく時間を置いて踏み込むのがセオリー。開封していたり使用していたら受け取った人物の物として確実に逮捕できる。今回もそういう状況の下で逮捕されたのだろう」と推測した。

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