TBS石井大裕アナがWBC準決勝で侍ジャパンと戦うメキシコを徹底取材 注目はブーツ男?

[ 2023年3月21日 02:00 ]

TBSの石井大裕アナウンサーとメキシコ代表のアロザレーナ
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 TBSの現地リポーターを務める石井大裕アナウンサー(37)は、準々決勝メキシコ―プエルトリコ戦の試合前の練習時、メキシコの左翼を守るアロザレーナの足元に目を奪われた。スパイクでも練習用シューズでもなく、ベージュ色のウエスタンブーツだった。

 「本人に聞くと、メキシコのブーツだと。“大事な試合の前にこれを履いて練習すると運気が上がる!”と言ってました」。硬そうな革のロングブーツで、石井アナも「アレでよく走ってるな。ケガしなきゃいいけど…」と心配したほどだ。

 だがその運気のおかげか、チームは逆転勝ちで準決勝に進出。アロザレーナも8回に大飛球を大ジャンプで好捕。打っても1番打者として今大会の打率・471、打点もチームトップの9と絶好調だ。「彼は2020年のMLBプレーオフで本塁打10本の新記録を樹立。短期決戦に強い」と警戒。打線を勢いづける1番打者を抑えられるかがひとつのカギだ。

 20日の練習後には2人で写真を撮った。「写真を撮ろうよと言って来てくれて、すごくナイスガイ」。ファッションが好きなアロザレーナはキャップにサングラスで決まっていた。「サングラスかっこいいね、どこのブランド?と聞いたら、ヒューゴボスだったんですよ。“大谷がブランドアンバサダーですよ”って伝えたらビックリしてて、“自分と同じブランドを付けててラッキーだな”って笑ってました」とエピソードを明かした。それだけ陽気な性格だ。

 石井アナは「メキシコはデータにこだわるチームではない。相手がどこだろうと関係ないというスタンス」と印象を明かす。大谷らメジャーリーガーの情報はあっても、佐々木朗のような日本でプレーする選手の情報に乏しい様子だ。メジャーリーガーをそろえるプエルトリコ相手には大胆な守備シフトを敷いたが、日本戦はこれを封印する可能性もある。石井アナは「ヒル監督は“日本は器用な選手が多い。思い切った戦術は使わない”と話している」と明かした。大谷が準々決勝でシフトの裏をかくバント安打を決めたことも影響したかもしれない。

 また、先発投手のサンドバルについては「まだ肩が仕上がっていないようで、“(球数制限ギリギリの)95球を投げる気はないようだった。50~60球で降りるかもしれない」と推測した。
 ただ、準々決勝の逆転勝ちでチームの雰囲気は抜群に良い。石井アナは20日に決勝進出を決めた米国のベッツから「メキシコは強いぜ」と言われた。米国は1次ラウンドの初戦でメキシコと戦い、5―11で敗北した。そのリベンジと考えているのか、ベッツは「僕は(決勝の相手は)メキシコで準備してるから」と話していたという。

 石井アナはメキシコの選手からハングリー精神を感じている。「メキシコの選手の中には国内でプレーする選手も、メジャーでFAのまま契約できないかもしれない選手もいる。そういう意味ではここで活躍して、上に行こうという気持ちが強い。メジャーリーグとメキシカンリーグでは格差が大きいですから」と説明した。

 21日は日本では春分の日。一方、現地時間は20日で、メキシコも祝日だ。「メキシコ建国の父」と言われるベント・フアレス元大統領の生誕日。「日本と同様にメキシコも街中が凄く盛り上がってる」。祝日決戦の火ぶたが切って落とされる。

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